ガンダムW
1533話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とくる。
それに、もしホワイトスターと連絡が取れるようになった場合、当然ながら俺はシャドウミラーとして行動するのだ。
であれば、シャドウミラーの代表という立場にしておいた方がいいだろう。
「あのMS、あれをどこで手に入れた?」
俺が名乗り終わったと同時に、セプテムが鋭い視線を向け、そう尋ねてくる。
あのMSというのは、当然トールギスの事だろう。
「あのMSは、リーオーの原型となったMSだ。調べてみたところ、コルシカ基地に保存されていたらしい。……そしてコルシカ基地はコロニーのMS、ガンダムによって壊滅した。アクセルと言ったな。お前はもしかしてガンダムのパイロットなのではないか?」
……なるほど。確かに何も知らない者にとってみれば、そういう風に考えてもおかしくはないのか。
俺がコルシカ基地からトールギスを盗んだのは、オペレーション・メテオが始まるよりも随分と前だ。
だが、どうやらセプテムはその件を知らないらしい。
OZが情報を自分達の中で仕舞い込んで外に出さなかったのか、それとも単純にセプテムが情報収集に熱心ではなかったのか……
ともあれ、セプテムの言葉には一応の説得力がある。
事実、それを聞いた他の軍人――護衛含む――の視線が鋭くなったのだから。
だが、俺はそれに対して馬鹿らしいと言わんばかりに肩を竦めてみせた。
「まさか、そんな事ある訳がないだろ? もし俺がガンダムのパイロットなら、何でわざわざこうして表に出てくる必要がある? 問答無用でこの演習を襲撃すれば良かったと思わないか? 事実、機体の損傷はあるし、怪我人も多少は出てるかもしれないが……死者はいないんだろう?」
そう告げると、セプテムの顔が苦々しげなものになる。
俺の言い分に一理あると認めたのだろう。
「そもそも、あの機体……トールギスを俺が入手したのは、傭兵なら知っているMS売り場で入手したものだ。そのコルシカ基地から盗まれたというのなら、それを盗んだ奴が売ったんじゃないのか?」
傭兵用にMSを売る市場があるというのは、前もって調べて知っていた。
もっとも、そういうのが元々あるというのは予想していたが。
そうでもなければ、トロワが傭兵時代にリーオーをどうやって入手したのかという問題になるだろう。
その辺りの情報は、多少調べれば出て来た。
実際、リーオーとかも売られていたので、俺の言葉に矛盾はないだろう。
……もっとも、少し詳細に調べればボロが出てくる程度の取り繕い方だが。
そもそも、トールギス……プロトタイプ・リーオーのような存在が市場に出れば、嫌でも話題になる筈だった。
それが話題にもなっていないのだから、もし本当に調べたら俺を怪しむのは当然だろう。
それこそ、ガンダム
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ