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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
第五話
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……」
「どうやら、招かれざる客がこの街に現れたようね……」

 反応したのはプレシアのデバイス。どうやら怪しげな魔力反応を確認したようだ。




 そして、ここにいないアスカの中から、未だに復活の兆しを見せない竜二。彼に何をしているのか、本人はどうしているのか、彼女の口からそれが語られることはこれまで一度もなかった。しきりに気にする彼女たちを適当にごまかされ続けた彼女たちは、次第に誰も聞かなくなった。時が来れば話してくれる、あるいはひょっこり帰ってくる、そんな風に自分をごまかして。



 その彼、八神竜二は……何度も死にかけていた。


「くっそ……」
「……」

 光一つ届かない暗闇の世界。その中で彼の目に映るものはたった一つ。もう一人の自分だった。しかし、彼らは最大の武器であり防具であるはずの特殊装甲を一切まとっていない。

「なんでや……なんで……」
「……」

 横たわり、息を切らし、血を流し、あざだらけで満身創痍にある竜二と、何の感情も浮かべず、ただそこに立っているだけの竜二。互いに武器はない。互いにあるのは拳一つ。倒れこんだ竜二は、バンド時代に着ていたホスト風のスーツ姿。立っている竜二は、まるで一昔前の暴走族かのような真っ白の特攻服姿だ。

「……昔の俺と、殺し合いなんぞ……」
「……」

 そうつぶやく倒れこんだ竜二を光が包む。一瞬の間に痛みが消え、傷が癒え、ボロボロの服が元通りになっていく。そのまま立ち上がった彼に、ゆっくりと近づくもう一人の竜二。その表情に、相変わらず感情は感じられない。

「……おう、なんか言えや……」

 小さく響く彼の問いに答えるものはない。ゆっくりと、しかし確実に接近してくる彼に対し、構えをとる。互いの拳を伸ばせば届く距離まで接近すると、まったく同じ構えをとった。

「……言えやおらぁぁぁぁぁああああああああああっ!」

 咆哮を上げ、右の拳を引いて殴りかかる竜二に、それを無言で同じ構えで迎え撃つ竜二。ぶつかり合うその時、すでに伸ばされていた特攻服の竜二の左腕につかまり、そのまま引きずり倒される。

「ぐぅぁぁぁああっ……がはっ」

 倒される瞬間、腹部に膝が突き刺さる。倒れこもうとする竜二の顎を右アッパーでとらえて浮かされ、流れるような動作で胸に左の肘をつきこまれる。

「……それに、殺し合いにすら……なってへんやないか……」

 似たような状況が続く。特攻服の竜二の表情は変わらず、彼を見守っているはずのアスカの存在すらこの世界にはない。まさに五里霧中。なぜこうなっているのか、彼自身も理解できていない。しかし、今そんなことを考えている余裕は彼にはなかった。

「こんガキィ……」

 闇の書との決戦の日に倒れてから続
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