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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
第五話
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た。そこに現れたのは、一年ぶりに海鳴に帰郷を許された山口直人の姿だった。
「あら、噂をすれば」
「待たせたかいな、皆様方」
話は、一週間前に遡る。時空管理局地上本部、とある面談室でのこと。
「……それで、私が調査をする、というお話ですか」
「そういうことだ。現地に詳しい者を、ということで君の名前が挙がったのでな」
「既にアースラのスタッフが定期報告を挙げており、何も問題がない、と聞いておりますが」
「あれだけ長く滞在している者たちのいうことだ。割り切りはしていても知らず知らずのうちに現地の人間に寄った報告になっていたりするもので完全には信用できない。現にハラオウン執務官と艦長以外はこちらに戻る気配すらない」
直人自身は彼女たちにそういった印象はないが、本部の人間からすると顔を見ることのない彼女たちのいうことが信用できないというところもある。そこがわからない彼ではない。
「まぁ、確かに」
「まぁ、あの地域から君や……なんといったかな、小さい娘がいただろう。ああいった有望な子を見つけてくれたのだから、あまりとやかくはいいたくないというのも、上にはあるんだろうがな」
「……高町のことでしょうか」
「ああ、そんな名前だったかな。データを見たときは驚かされたものだ」
直人を呼びつけたのは、彼が所属する207分隊の隊長。呆れたような苦笑いを浮かべながら肩をすくめつつも指示を出している。
「……わかりました。では、お話の通りに」
「ああ、ついでに少しはのんびりしてくるといい。滞在予定期間は長めにとってある」
「ありがとうございます。失礼致します」
そういって部屋を出ていった彼を、密かに追いかける影があったことは、誰も知る由はなかった。
「へぇ、そんなことが」
「まぁ、そういうわけですわ」
何はともあれ、数か月ぶりに顔を合わせることそのものは直人も嬉しいようだ。慣れ親しんだ翠屋の味に、懐かしさを覚えたのもあるかもしれない。
「今回は仕事もそうなんですけど、ちょっとした休暇を頂いた里帰りみたいなもんですわ」
「へぇ、じゃあ少しはゆっくりできるわけね」
「まぁそういうことですな。んで、何の話しようとしてたんです?」
「あなたたちのなれそめを聞きたいんですって、そのレディが」
プレシアがはやてを指して何やら不穏な笑みを浮かべている。その視線の先を見て直人も察した模様。
「……ああ、それもそうか。長くなるけど、ええかな?」
「構いませんよ。むしろたっぷり時間はあります」
「流石あの先輩の妹やな……ほな、何から話そうか」
運ばれてきたお冷を喉に流し込み、語ろうとする直人。しかしその空間に、無慈悲なサイレンが鳴り響いた。
「なんや、何が
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