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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
20話『再戦』
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レードを構える。四季の前に現れるのは予想通りシャルロットだ。
「悪いけど、ぼくの相手をしてもらうよ」
「悪いな。それはオレにとっても望むところだ」
両手にマシンガンを持って連射してくるシャルロットから距離を取りつつビームライフルを再び展開する。
(流石にコマンド指令官ほどじゃないとは言っても、この弾幕は厄介だな)
マシンガンモードのビームライフルと二丁のマシンガンを互いに回避しながら撃ち合うも、互いに被弾は無い。少しでも動きを止めたら拙いと思わせられる火力の前には流石に接近戦には持ち込みにくい。
(彼女の専用機の最大の特徴はちょっとした火薬庫並の武器の豊富さ。人間の体の構造上同時に使える武器は二つが限界、大量の武器を使いこなせるのは彼女の技量によるものか)
ゆっくりと仮面の奥で笑みを浮かべる。
「だったら、こう言うのはどうだ!?」
シールドをシャルロットへと投げつけるが、それは明後日の方向へと外れていく。
「どこを狙ってるのさ?」
「こう言うのを狙っているんだよ!」
その一瞬を逃さず素早くビームライフルの引き金を引く。
「だから何処を」
明後日の方向に跳んでいくビームに疑問に思いながらも、四季との距離を詰めようとするが、
「うわぁ!」
突然の背後からの衝撃とSEの減少に驚愕を露にしてしまう。
「……どうして後ろから?」
四季はファンネルを動きながらでも使えるが、バックパックのフィン・ファンネルは全て収納されたままだ。それではない……ラウラもさっきから一夏と戦っている。
「っ!? (まさか……)」
偶然だが、シュルロットの視界にアリーナの床に落ちているヴレイブのシールドに微かに焦げた痕が残っているのが見えた。
(最初に投げたシールドを狙って、兆弾。ビームで!?)
後方に投げたシールドを狙ってビームライフルで兆弾を起し、後ろからシャルロットに攻撃したわけだ。……ヴレイブのシールドにはビームを反射させる為のコーティング済みなので、兆弾も可能である。
「悪いけど、一兄の援護はさせないぜ、デュノア」
「だったら、先に君を撃墜させてもらうだけだよ、四季!」
もう一つのシールド……今回の秘密兵器として用意していたシールドを取り出す。
ゆっくりと闇の中で除いている影の存在を知らず……試合は激しさを増していくのだった。
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