38話 途切れた1つの想い 3.12
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ーが頷く。
「イーノが築き上げたアナハイムと連邦とのパイプが農業事業を迅速にサイドでも有数の会社まで成長させたからな。この一大事業も奴の集金力をあてにしようぜ」
プルツーが行動の提案をした。
「ゼウスは私とジュドーでやる。あのジオングとゼウスはリンクしているみたいだからな。探しやすいと思う。フィフスは誰をやる?」
グレミーは悩んだ。ジュドーたちが正論で伝えても取り付く島もなかった。その方向性ではだめだと言うことだ。自然主義に囚われたマシュマーらを説得するには。ふとジュドーはあることを思い出した。
「そういえば・・・」
グレミーとプルツーはジュドーの答えを待った。
「以前シャングリラ時代、オレらがシャトルで宇宙探検していたとき、地球圏に忘れられたコロニーがあった。そこの族長と面識がある」
「なんだい、そんなところがあるのか?」
プルツーが相槌を打つと、ジュドーはタブレット端末で航路図を出して場所を指した。
「場所はここだ。そこは軍事力も持たず独自の生活圏を築いていた。あそこの族長の黒幕が嫌な奴でそいつをオレらが叩きのめしたんだ。サラサとラサラがいる。彼女らなら交渉役に適任だ」
グレミーはどんなひとか気になった。交渉役で自分たちの運命も握るためでもあった。まず自分がそのものと会う必要があった。
「それではジュドー、その彼女らを紹介してくれないか?それで判断する」
「OK。モンドとビーチャを付ける。アイツらならサラサたちの橋渡しに適任だ」
そして細部を詰めて、ジュドーとプルツーはグレミーの部屋から退出していった。
グレミーは椅子にもたれかかり、振り返って総括していた。
「(私はあの頃は野心に溢れていたが、こうまでも落ち着いてしまった。理由はわかる。ジオンが失われてから大義が消えたからだ。今は唯の農夫だ。愛想を尽かしラカンは出ていった。急にのしかかってきた皆を守らねばならないという責任がこの様だ・・・。だが、これが良い心地だと感じる。私も普通な感覚の持ち主だということだな」)
グレミーは立ち上がり、港の母艦へ連絡を入れた。通信に出たのはエルだった。
「ハ〜イ、グレミー。どうしたの?」
「ビーチャとモンドは居るか?」
「うん、モビルスーツデッキでザクVとゲーマルクの世話をしているよ」
「了解だ。直ぐにでも出港するから準備しておくようにと伝えてほしい」
エルは突然の事で驚く。
「エッ!今から!どこに?」
「最終的な目標はジオン所有の漂流小惑星フィフスルナだ。連邦らに捕捉される前に拿捕する」
エルはグレミーの回答にキョトンとした。
「フィフスルナ?何それ」
「これからのカンパニーの宇宙開拓の為に必要な小惑星だ。勢力
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