第7話 身喰らう蛇リベール拠点
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こんな形で戦うことに戸惑いを見せるエステルだがケビンの一言により立ち向かった。
アネラスは今まで戦ったカルナ、グラッツより強敵だったが訓練中に戦闘の癖を見つけたエステルには敗北した。
アネラスから衝撃の言葉を聞いたエステルは拠点の奥へ急いで向かっていた。「ヨシュア君を見かけたよ」エステルが結社の陰謀を阻止する為の一番の目的であるヨシュア。今まで全く音沙汰がなく、グランセルでは偽の手紙を掴まされたがようやく手掛かりを掴んだ。早くヨシュアに会いたい。その一心で進むエステルのスピードは凄まじいものだ。何せあのアガットが軽くバテる程である。
途中の人形兵器を棍の一振りで機能停止させつつ拠点の奥へ向かうとそこにはヨシュアが倒れていた。
「嘘…ヨシュア…?」
ヨシュアは敵に倒され動けなくなっていた。エステルの頭の中ではその瞬間様々な想いが渦巻いていた。カシウスに頼んで無理矢理にでもヨシュアを保護することや自分は何のためにここまで来たのか。
エステルがショックに明け暮れていると突如、アガットの声が聞こえた。
「エステル、下がれ!」
咄嗟に棍で防御態勢をとるとヨシュアが斬り掛かってきた。不信に思った一同が戦闘態勢をとるとヨシュア型の人形兵器が表れた。
「ふーん。エステルもそれなりに反応速度は良くなったのね」
「当然だろう。彼女はレーヴェも一目置いている実力なのだから」
「教授…流石にこれは余りにも酷くありませんか?」
「別に酷くなんかないさ。これは一種の実験。自分の思い人と似ているモノを見たとき、ヒトは抗うことが出来るのか否か…」
エステル達から見えないように仕切りの向こう側から見ていた3人は思い思いの言葉を出す。唯一メルトだけが良心をもっていて出来ることならばエステルに真相を伝えヨシュアと再会させたい、そう思っている。
ヨシュア型の人形兵器に翻弄されているエステル達。姿だけ似ているのであればまだ対処は出来たが、ヨシュアと同程度の実力をもつ兵器に為す術もなくやられている。
そこから状況が変わったのクローゼの導力魔法『ダイヤモンドダスト』が発動してからだ。
クローゼは護身用としてレイピアを構えているがそれはあくまでサブ。最も得意とするのは導力魔法を駆使した援護である。
クローゼは次々にくる攻撃の最中、わずかに攻撃が来るタイミングが遅い場所を見極めほぼ一瞬で導力魔法を発動させた。
通常導力魔法は導力器を駆動させてから発動させるまでタイムロスがあるが実は人によって多少異なる。
導力魔法を苦手とする者は簡単な魔法でも時間がかかるが導力魔法を得意とする者は短縮される。更にクローゼは最大限に活かすため駆動時間を短縮するクオーツ『刻曜珠』をセットしていた。
これは駆動時間を大幅に短縮するが攻撃、防御、導力
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ