暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十九話 フィオーナ艦隊が出撃します。
[2/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
しまうことは高い可能性であった。
「フィオ、何か思案でもあるの?」
ティアナの問いかけにフィオーナは軽くうなずきを示した。
「あるわよ。でも、想定は少しでも多い方がいいと思うの。だから知恵を貸してほしいの。3人寄れば文殊の知恵っていうでしょ?」
3人はその後検討に入った。微に入り細に穿って、リッテンハイム星系の詳細、ミュッケンベルガー元帥の本隊布陣、将官の陣容などが研究され、リッテンハイム侯爵陣営についても同様に検討されたのだった。だが、戦場においてフィオーナ艦隊がどういう行動をとることになるか・・・・それはひとえに敵の布陣とミュッケンベルガー元帥ら首脳部がフィオーナ艦隊にどのような指令を下すかにかかっていたのである。
一方――。
ブラウンシュヴァイク公爵の旗艦ベルリンでは、ミュッケンベルガー元帥ら軍首脳陣、ブラウンシュヴァイク公爵とその家臣団は苦々しい顔を並べて作戦協議していた。リッテンハイム侯爵の強襲が彼らのプライドを痛く傷つけていたのだった。それだけではない。ミュッケンベルガー元帥は内心「だから前祝いの酒宴など早すぎるといったのではないか。」と腹立たしく思っており、それが顔に出て憤然とした表情に拍車をかけている。ブラウンシュヴァイク公爵もそれについては負い目がないわけではない。それがまた「ミュッケンベルガー元帥ごときに大貴族の長たる儂が頭を下げねばならんのか!?」と、不機嫌さに拍車をかける結果となっていた。
どうやらこれまで蜜月関係であった両者の間にも亀裂が生じ始めてきたようだった。
アンスバッハらブラウンシュヴァイク公爵の家臣らは「まずいことになった。」と内心思っていたし、ベルンシュタイン中将に至っては焦りを覚えてもいた。ブラウンシュヴァイク公爵がラインハルトに勝つためには、ミュッケンベルガー元帥の艦隊運用が不可欠だからだ。既にラインハルトがメルカッツと長い事肩を並べて戦っている事実を知っているベルンシュタインは、メルカッツではなくミュッケンベルガーを対ラインハルト戦の実質的な総司令官にと考えていただけに、舌打ちを禁じ得ない思いだった。
「元帥、公爵閣下、リッテンハイム侯爵が強襲をかけたからと言って、無様に敗退したのは酒宴に打ち興じていた貴族だけであります。正規艦隊は未だ健在。精鋭を持って撃ちかかればリッテンハイム侯爵ごとき敵ではありますまい。」
会議に参加していた一中将のこのKY発言がブラウンシュヴァイク公爵の怒りに触れたのは言うまでもない。本人はこの沈滞した空気を打開したいと思っていったのかもしれないが、これは完全な逆効果であった。
「無礼者!!儂ら貴族のせいで先の戦に負けたとそう卿は申すのか!?ええ!?!?」
ブラウンシュヴァイク公爵が罵り、貴族連中は一斉に怒りの声を上げたため、当の中将はバ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ