EX回:12 鎮守府の秋祭り〜演習編@〜
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かし、対潜・対空戦闘、支援砲撃の上手さはピカイチ。多くは語らず動きで魅せる、寡黙な仕事人。そんな感じの戦いをする。最近飾りのように提げていた軍刀では接近戦は難しいと知り、日本刀に変えてから俺と剣術の稽古に励んでいる。飲み込みが早く、腕前は中々。
「まぁ、相手は格上だ。なるようにしかならないさ。」
とは、試合前の談。
四番艦:赤城(改)Level110
空母の中では二番目に錬度が高い彼女は、他の鎮守府のような暴食空母ではなく、どこかのゴローちゃんのような一人での食べ歩きをこよなく愛するグルメ。そして空母筆頭の加賀と後で食べ歩くらしい。艦載機の運用も上手く、バランスの良い安定した戦果を稼ぎだす。稀にだが油断すると手痛い被弾をしてしまうのが珠に傷か。
「はあぁ、巡回帰りですぐに演習ですか…トホホ……。」
五番艦:龍田(改)Level48
普段は駆逐艦を率いての遠征旗艦が多い龍田だが、時代遅れとなった艤装ながら高い回避能力で敵の懐に潜り込み、手にした矛で相手を切り裂く戦法を得意とする。錬度の低さを腕でカバーしている典型的な例だ。
「赤城さん。間宮さんの大判焼き、冷めちゃったけど食べる?」
六番艦:夕立(改二)Level90
駆逐艦最強、否、最狂戦力。普段は元気一杯の天真爛漫娘だが、一度スイッチが入ると『ソロモンの悪夢』の異名よろしく、ちょっとアタマの可笑しいレベルの戦果を叩き出す。ただ、今日はドーナツ屋を出店しており、完売すると浴衣姿で遊び回っていたせいか、浴衣姿での参戦。そして、
「食べ過ぎでお腹苦しいっぽいぃ〜……。」
と言っていたのが不安材料か。
「夕立のドーナツもあるけど、食べるっぽい?」
赤城は龍田と夕立からそれぞれ甘味を貰い、口一杯に頬張っている。相変わらず緩いなぁお前ら。これから演習なんだよ?解ってる?
「さぁ両艦隊出揃いました?ここで今回の特別演習のルールをご説明致します。」
実況の霧島がそう言ってルールを説明する。
・制限時間は30分
・時間切れまでに旗艦を撃沈判定にするか、艦隊を全滅させた方が勝ち
・勝利条件のどちらも満たされていない場合、美保鎮守府提督の勝利となる
・過度の攻撃、その他残虐な行為は禁止
要するに、だ。ウチの鎮守府のチームは敵を全滅させるか旗艦を仕留めなければいけないってワケだ。
「では、今より10分間の作戦タイムとなります。」
とは言っても、ウチの方針では作戦会議はしない。……いや、俺を交えた作戦会議はしない、だな。俺は滅多に前線に出向く事はない。だからこそ、普段から俺は細かい指示は出さずに、出来るだけ艦娘達に考えさせるようにしている。
「では提督、お互いに握手を
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