伝説の序章
蜃気楼
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あれから更に歩き,
もういつ着いてもおかしくない
ところまで来ていた。
しかも若干砂漠地帯な面もあり,足が地面に
吸い込まれる様な感覚ですぐにバテる。
ジャックスとロキは上着を脱ぎ
上半身裸で汗をダラダラさせながら歩いた。
ジャックスは額あてをほどきながら
詩雨に訪ねた。
ジ「なぁ…詩雨…ここって何処だ…?」
ハァハァ言いながら言うジャックスに
詩雨は声のトーンを変えずに言った。
詩「ここはレン高原だ。一昔までは
緑があったと聞くが…もうそろそろ
ボロい跡地があってもええはず何やけど…」
ジ「はあーあちーーーー」
ロ「近くにオアシスかなんかねぇのか?」
水があと少ししかねぇと言いつつ飲むロキ。
その隣の男はひたすら暑いを連呼していた…
雲一つも無い青空と蜃気楼が見事にマッチ
していてとても神秘的な風景だったが,
今の3人はあまり効果が無い。すると突然
…ガコッ!! ジ「痛ぇ!!!」
ジャックスは何かに躓き体制を崩した。
どうしたとロキが尋ねる。
詩雨はジャックスが躓いた辺りを見た
ジ「痛ぇ~…何だこれ…これに
躓いたんだよ!…なんだー?」
ロキ「なんか白いな…以外に硬い」
司ずその突起物をノックする感じで
叩いてみた。お前はこれなんだと思うと
ロキは詩雨に聞いた
詩雨は黙り込んでいた…
ジャックスはこの突起物を引っ張りだそうと
懸命に引っ張ろうとしたがなかなか出せない。
ロキも協力し,抜こうとするが抜けない
ロ「何だこれ~全然抜けねぇじゃん」
ジ「なんかムカつくなー」
諦めてその場を立ち去ろうとした時…
詩「ハッ…まさか…!」
ハッとした表情を浮かべる詩雨
その突起物に近づき,スッと撫でるように
触る…そして確信した。
詩「間違いねぇ…ここだ!
危うく通り過ぎるところだったゼ
あんたが馬鹿で助かった」
ジ「オイラは馬鹿じゃ…なくもねぇけど…」
ぐぬぬと詩雨を見るジャックス。
どーゆー事だとロキは詩雨に言った
詩「ここにいるゼ,ちゃーんと…
眠ってる」
片足でトントンと指す。
まさか…!?
蜃気楼は未だ揺らめく…
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