第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#30
ETERNAL PUNISHMENTU〜Change Your Way〜
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常、 「暗殺」 にはライフル以外用いない。
故にスタンドサイズも小型以上に変える必要はないが
今回のような場合(自身が刑務所にでも収監されていない限り)
あらゆる武器の使用が許される 『総力戦』 ならば、
スタンドは文字通りの衛星、巨大な 「中継基地」 と成って
重火器を跳ね返すコトが可能となる。
あらゆる兵器のスペシャリストである
ジョンガリ・Aの精神に、その限界はない。
おそらく火炎放射器や、現在開発中のレーザー兵器すら
跳ね返すのは容易だろう。
故に今までの戦いはほんの座興、手段と種類を選ばず、
スタンドの能力をフルに活用するコレからが真の死闘となる。
薄く大きく拡がり、絨毯ほどのサイズになったドームが
12の弾体をそっくり呑み込んだ。
格納による膨張は見られず周囲に漂う余熱以外、空はいつもの静寂を保つ。
だがそのゼロコンマ一秒後、弾けた中心の黒点が異様な光を放ち、
そのままスタンドパワーを放出する四つの羽根が直方状に逸り返ると同時に、
消滅と見紛う速度で開いたドームの裡側から12の弾体が射出の勢いそのままに
直列となって吐き出された。
上空数百メートルの距離にも関わらず、照準は微塵の誤差もなくピタリと
二人の男女を捕らえている。
何故か疾走を止め路上の直中に停止した 「標的」
だが動き回ろうが建物に逃げ込もうが無駄、
スタンドによって加 圧されたロケット砲弾は、
半径300メートルを火の海にする。
最早、どんな能力だろうと防ぎようがない、
地下に逃げ込んでも爆熱の火力は奥底まで浸透する。
『蒼 蓮 拾 参 式 戒 滅 焔 儀!!』
彼方から接近する脅威に背を向けたまま、
美女はこれから発動する焔儀式の構えに入った。
その傍で花京院は、僅か見落としもないよう
翡翠結晶を滞流させながら神経を研ぎ澄ます。
(くたばれ花京院ッッ!! ダークブルー・ムーンッッ!!)
『冥 哭 絶 劫 闇 蒼 月ッッッッ!!!!』
流式者名−マージョリー・ドー
破壊力−ランダム(B〜S) スピード−B 射程距離−最大半径500メートル
持続力−C 精密動作性−D 成長性−B
美女の躰からブワリと抜け出た蒼い球体、
ソレが巨大なシャボンの如く上空へと昇っていく。
しかし割れない、揺るがない、密度は光を透過しないほどに底深い。
雲の裂け目から抜け出る弾体、その遙か遠い位置、
ニアミスとはとても呼べぬ距離で球体が擦れ違う。
対空迎撃としては、余りにおそまつな美女自慢の焔儀、しかしその刹那。
ピシィッ!
文字通り敵の眼中にも入らなかった球体の真ん中に、一筋の切れ目が入る
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