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転生とらぶる
ガンダムW
1532話
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ことが効いてくる。
 今回俺が本気ではなかったというのは、俺がペイント弾やビームの威力を最低限にしていた事で明らかだろう。
 そんな演習用の装備だったからこそ、ライフルで撃たれたり、ドーバーガンのビームに飲み込まれても戦闘を続行出来たのだから。
 もし俺の装備が本当に殺傷力のあるものであれば、間違いなく連合軍は莫大な被害を受けていた筈だ。
 文字通り一騎当千、万夫不当と呼べるだけの実力を持っている俺の仲間なのだから、当然同じような実力の持ち主……そう誤解しても、おかしくはない。
 実際には生身でならともかく、MSの操縦に関してはまだまだ素人なんだが。
 ともあれ、向こうがそんな風に誤解をしてくれるというのであれば、こちらとしても無理にそれを正す必要はない。
 リーオーの周囲にいるMSのパイロットに連絡をしているのを眺めつつ、俺は車の中へと入る。
 本来なら、こういう場合はあの運転手がドアを開けてくれるまで待つのがいいんだろうが……まぁ、今の俺は傭兵だし、お偉いさんの礼儀には詳しくないって事で。
 いや、シャドウミラーとしても普通にそんな感じなんだが。
 ともあれ、決してトールギスに手を出さないように連絡が終わると、運転手は俺がもう車の後部座席に乗り込んでいるのを見て、慌てて運転席へと乗り込む。

「遅れてすいません。誰かがあの機体に何かをしにきても決して手を出させないように言ってきました」
「そうか、ご苦労さん。お互いの為にも、いらない騒動はない事を祈ってるよ」

 もしそうなれば、どうなるかというのを想像したのだろう。
 運転手は唾を飲み込んでから口を開く。

「はい。……では、ご案内します」

 そう告げ、車は出発する。
 運転手も、俺に対して何かを口にするような事はない。
 今は少しでもこっちの情報を欲してると思うんだが。
 いや、向こうにとってはあんな風に無茶苦茶な行動をするのだから、下手に俺に話し掛けて逆鱗に触れるのを防いでいる……ってところか?
 まぁ、それはそれで結構賢い選択だとは思うが。
 そんな風に考えている間にも車は進み、やがて基地……と呼ぶには少し小さいな。どちらかと言えば指揮所とでも呼ぶべき建物の前で車が停まる。

「到着しました」

 どうやらここが会談を行う場所らしい。
 さて、ノベンタ以外にはどんな奴が出てくるのやら。
 楽しみに思いながら、運転手が開けてくれたドアから降りる。
 ここにノベンタがいるのだから、当然のように建物の周囲には護衛の兵士達の姿があった。
 少し離れた場所には、こちらもリーオーの姿がある。
 これは別にこっちをどうこうしようとしているのではなく、警備の一環だろう。
 それこそ、俺のようにMSでここに奇襲を仕掛けてくるような奴がいた場合、
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