ガンダムW
1532話
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出てくるだろう。
……いや、トールギスを使っている時点でそれを隠し通すのは無理か。
話がコルシカ基地だけで止まっていれば、ガンダムによって破壊されたおかげでOZやロームフェラ財団にまで伝わっていない可能性もあるが……望み薄、だろうな。
これが普通の、その辺に幾らでもいる自称エリートであれば自分の失態を隠そうとしてもおかしくはないんだが、今回の場合はOZだからな。
勿論OZの全員が本当の意味でエリートかと言えば、そうではない。
それは原作で力に酔い、キャンサーとエアリーズの2機だけで基地を陥落させたにも関わらず、虐殺を繰り広げた奴がいたのを思えば当然だろう。
まぁ、結局次の戦闘でゼクスの逆鱗に触れて死んでしまったが。
ともあれ、OZの全員が本当の意味でのエリートではないということはこの件を見ても明らかだ。……いや、この世界ではまだ起こっていない出来事だが。
ともあれ、トールギスから降りると車が用意されており、その前で待っている軍人の姿があった。
俺の案内役といったところか。
「本部の方へご案内します」
「悪いな、頼む」
連合軍に思い切り恥を掻かせた筈なのに、軍人の俺へと態度には反感の類はない。
いや、視線とかに多少ではあるが反感を抱いているようには見えるのだが、それを表に出さないようにしているといったところか。
本部に直接俺を連れていくように言われているだけに、期待の新人とかそういう感じなんだろう。
そのまま車……演習場に似つかわしくない、黒塗りの高級車へと乗り込むよりも前に一旦動きを止め、改めて軍人へと視線を向けて口を開く。
「言うまでもないが、俺の機体には決して妙な真似をしないようにな。もしそんな真似をすれば、俺の仲間がまたさっきと同じ事を……それも、今度はペイント弾や威力を最低にまで落としたビームじゃなく、実弾とMSを撃破出来るだけの威力を持ったビームが襲ってくる事になるぞ」
その言葉に、俺を案内しにきた軍人の頬が引き攣る。
「分かりました。くれぐれも貴方の機体に手を出さないように言っておきます」
そう告げ、トールギスの周囲を固めているMSの方へと走っていく。
それを見ながら、俺は車の中へと乗り込む。
尚、当然ながらもしトールギスに何かをしようものなら俺の仲間が反撃に出るというのは真っ赤な嘘だ。
凛と綾子という仲間はいるが、機械と壊滅的に相性が悪い凛に科学技術の結晶であるMSを操縦させるというのはそもそも有り得ないし、綾子はMSの操縦訓練を始めたばかりで、とてもMSでの戦闘を行うのは不可能だ。
普通なら、とてもではないが俺の話を信用したりはしないだろう。
だが、ここで俺という存在が……たった1機でこの場にいた連合軍の精鋭全てを敵に回して圧倒した
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