ガンダムW
1532話
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で、俺はこれからそっちに行ってもいいのか? 話し合いをするんだろう?」
『うむ。そうして貰えると助かる。色々と話したい事はあるが、詳しくは会ってからでよいかな?』
「構わない。じゃあ、そっちに向かわせて貰うよ」
通信機の向こう側ではまだ何か言ってるようだったが、そこはノベンタに任せておこう。
何だかんだと、セプテムもタカ派だが上に逆らって暴走するような真似まではしなかった筈だし。
それに向こうが何か妙な真似をした場合、それはこちらにとってはいい交渉材料にもなる。
スーパーバーニアでゆっくりと空中に浮かび上がりながら、オープンチャンネルのスイッチを切って凛や綾子に持たせている通信機に連絡を入れる。
「こっちは予定通りに事が進んでいる。これからノベンタとの会談になるから、問題はない」
『問題しかないように感じるのは、あたしだけか?』
『アクセルの言動に一々戸惑ってたら、身体が保たないわよ』
綾子の呆れたような言葉に、何かを悟ったかのような凛の言葉。
……いや、正直この2人にそう言われるのは微妙に心外なんだが。
凛はこの世界でも恐らく唯一の魔術師で、綾子は間違いなくこの世界で唯一の半サーヴァントなのだから。
かく言う俺も、この世界で唯一の混沌精霊……幻想種だが。
3人が3人とも、このW世界では非常に希有な存在なのだから、俺だけがこうやって責められるのは何だか微妙だろう。
それを言えば10倍にも20倍にもなって返ってくるので、反論はしないが。
「じゃあ、行ってくる。基本的にはそこで大人しくしててくれよ」
『分かってるよ。アクセルの事だし、何かあっても心配はしてないから』
『私は、寧ろアクセルに妙なちょっかいを出してきた相手に同情するけどね』
そんな2人の言葉を聞きながらトールギスを移動させていくと、やがてこの演習場にある本部が見えてきた。
本部の周辺にはリーオーとエアリーズがそれぞれ待機しており、武器こそこちらに向けていないものの、間違いなくこちらを警戒している。……いや、俺がやった事を思えば当然かもしれないが。
ともあれ、警戒心を持っていても何か手を出してこない限りは、こちらも対処するつもりはない。
ニーズヘッグと違って推進剤や武器の残弾の問題もあり、かなり消耗しているし。
本部前にいたリーオーの案内に従い、少し離れた場所に着地する。
そうしてトールギスのコックピットを開く。
出来れば空間倉庫に入れたいところだが、まさかこんな人前で堂々と空間倉庫を使う訳にもいかないしな。
それに、トールギスを使用していて空間倉庫のような能力を持っているとなれば、当然コルシカ基地でリーオーとエアリーズ、各種武器が皆の見ている前でいつの間にか消えていたという現象と結びつける者も
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