第3章:再会、繋がる絆
第75話「お礼」
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しないが。
「意志を強く持てる程、この魔法は強くなる。....行くよ。」
「....うん。」
魔力結晶を五個取り出し、準備を整える。
既にこの空間には、魔力中毒にはならないものの、相当な魔力がある。
その魔力と魔力結晶で、この魔法は使える。
「其れは全ての害意、全ての禍を防ぐ我らが魂の城....我らの意志は、何人たりとも侵させぬ。....顕現せよ...!“魂守護せし白亜の城”!」
杖形態のままのリヒトを地面に突き刺す。
すると、五つの魔力結晶から魔力が開放され、魔法陣が展開される。
魔法陣の中心にいる奏を覆うように、光が柱となって迸った。
「...この魔法は、心、精神、魂を不朽の城の如き力で守るものだ。強き意志がある限り、例え神であろうと奏の想いを乱す事はできないよ。」
「っ....ありがとう...!」
光はまだ治まらない。それどころか、さらに空間に影響を与えている。
「...結界が崩れる。すぐに暴走体と戦闘になるだろう。」
「っ、わかった。」
「ああ、ちょっと待ってくれ。...戦うのは僕だけでいい。奏は椿とユーノを頼む。」
戦闘のために態勢を整えようとする奏を引き留める。
「え、で、でも...。」
「...大丈夫だ。僕を信じろ。」
「.....うん。」
リヒトをグローブ形態にし、シャルは僕の身体保護に回す。
...武器は必要ない。...というか、創り出せる。
「...さぁ、奏。その意志を解き放て!」
「っ.....!!」
“志導優輝”である僕と再会し、魅了も解けた奏に、もう何も悩む事はない。
だからこそ、目を見開き、自身の意志を開放した奏の光は、凄まじかった。
=out side=
「っ、ぁああっ!」
ギィイイン!!
背後からの強襲を、咄嗟の防御魔法で何とか凌ぐユーノ。
「(僕を狙ってる...!)」
バインドに加え、一撃で防御を破壊した事により、暴走体のヘイトはユーノに向いていた。
「はぁっ!」
ギィイン!
「っ、ぐっ!?」
気を引こうと短刀で斬りかかる椿だが、パイルスピアで防がれた後に魔力による衝撃波で吹き飛ばされる。
「(くっ...まずはユーノを仕留めるつもりね...!)」
理性がないにも関わらず、厄介な相手を先に潰そうとするのに椿は歯噛みする。
...尤も、狙う相手をとことん狙うというのは、やはり理性がないからこそである。
「(私が飛べないのも理解して吹き飛ばしてくる...。例
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