暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
カブト 〜掴む未来、天の道〜
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っ・・・・」

「蒔風ェェェェェェエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!」



だがこんな状態でもまだ蒔風は倒れていなかった。
膝がガクガクと震え、視界にはなにも捕らえておらず、意識もほとんどない状態でも、蒔風は倒れなかった。


蒔風の腕が肩口に乗っている「奴」の脚をガッ、と掴む。
その光景を見た「奴」がある意味ではかわいそうなものを見る、同情的な目をして閉じ、そして一気に見開いた。


ドゴン!!!!!

ガゴゴゴゴゴゴゴゴン!!!!
バババババババババババババババリィン!!!!!!


「奴」が蒔風の肩に乗っている足を振り下ろし、地面にまで落とす。
蒔風の身体がそれに押しつぶされ、ビルの屋上から一階までを貫いた。

衝撃にビルのガラスがすべて砕け散り、下にガラスの雨を降らせる。

屋上の中心には穴が一つ。

その下には蒔風がいた。
穴から差し込む太陽の光が蒔風を照らす。


ここまでの攻撃でも、蒔風の上体は起きていた。
両膝をつき、上を見上げた状態でボーーーッとしている。

実際には何かを考えるだけの力もないのだ。
その蒔風に「奴」が波動を放とうと腕に黒い力が溜まっていく。

「させるか!!!」

クナイで斬りかかるカブトに中断させられてバックステップでかわしながら小さな黒弾を放つ「奴」
カブトがそれを斬り弾きながら突っ込み、「奴」に肉薄する。


《put on》「どけぇぇぇええええ!!!天道ォォォォオオオオオオ!!!!!」


ドガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!


ガタックがマスクドフォームに戻り、両肩のバルカン砲で「奴」を砲撃する。
そして「奴」を引きとめたところでエネルギーを圧縮し、プラズマ火球弾を撃ち爆撃した。



「グおっ!?」



「奴」がその砲撃に少しひるみ、その隙に再びキャストオフ。
カブトとガタックが同時にエネルギーを溜める!!!



《《1,2,3 rider kick!!》》


「ライダーキック!!!」
「ライダー、キック・・・!!!!」


ゴォウ!!!!

エネルギー、タオキン粒子が二人のそれぞれのホーンに集まり、それが全身を走り足先に凝縮される。
そしてその二人のキック、カブトの高回し蹴りとガタックの飛び回し蹴りが炸裂する!!!


ガガゴォ!!!!



渾身のキックだった。
並大抵の奴ならばこれで終わる。

だがそれを「奴」は―――掴んで止めた。



「な!?」
「ばか・・・な・・・・・」

「蒔風は戦闘不能だ。もはや脅威などありはしない。やることやって食わせてもらうぞ」


ガタックを放り投げ、空いた右手を真
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