第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
カブト 〜掴む未来、天の道〜
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・・・・・・」
「おい、蒔風・・・・」
「動くな、「奴」はどうやらクロックアップを身につけているらしい。元々速いくせにまた速くなりやがった・・・・」
「わかるか。下の所にいいワームがいたからな。取り込んだよ。いや、途中で脱皮されてビビったが、実験体だったからか弱ってて助かった」
「めんどうな・・・・」
「手っ取り早く終わらせるぞ?(フッ)」
「加速開翼(ブーストオン)!!」
「「クロックアップ!」」
《《Clock up》》
四人が同時にクロックアップし、超加速の世界へと突入する。
「奴」が魔導八天を振るってカブトに斬りかかる。
それを蒔風が獅子天麟で受け止め、それを土台にジャンプしたカブトがカブトクナイガンで真上から撃ち抜く。
だが「奴」に撃ったそれは一発も命中せず、魔導八天から分離させた剣一本ですべてはじいた。
蒔風が「奴」の剣を蹴りあげ、その隙に足払いから倒れ込む「奴」の顔面に肘鉄をぶちかます。
しかし「奴」はと言うと肩と手のひらを地面に付け、そのまま跳ね上がって蒔風の顔面を蹴り飛ばした。
空中に砕けた地面の欠片と蒔風の鮮血が散ってそのまま浮かび止まる。
後ろに飛んでいく蒔風を飛び越えてガタックがダブルカリバーで斬りかかっていき、さらにカブトが背後からカブトクナイガンをクナイモードにして斬った。
「奴」はそれを紙一重で、わずかな隙間に潜り回転してそれを回避し、ガタックに後ろ蹴り、カブトに突きをぶち込んで弾き飛ばす。
ヒヒイロアカネで構築された装甲から火花が散り、二人が転がった。
そこに空中で反転しフェンスを蹴って飛んできた蒔風が「奴」に拳を振るうが、「奴」の踵落としが炸裂する。
蒔風は肩口にそれを食らいながらも両の足で地面を踏みしめてそれに耐える。
「お?耐えるか?」
「ぐっ、ぶっ・・・・」
「無茶すん、なッ!!!」
ゴグッ!!!!
「奴」がその状態から無動でさらに衝撃を叩き込む。
その衝撃についに蒔風の肉体が限界を越えた。
全身から血を噴き出し、上半身の服が散り、上半身に刻まれた見るだけで激痛に襲われるような傷をあらわにする。
だがその姿を見ていたカブトもガタックも、それが傷だとわからなかった。
その体はすでに血まみれ。
赤黒くなっている故に、傷など見えないのだ。
《《Clock over》》
そこでクロックアップが切れる。
それに合わせて「奴」も超加速をやめる。
この状態の蒔風などはすでに翼がしおれている。
そして雨が降った。
そのすべては蒔風と「奴」に振り、その全身を赤に染め、すぐに黒くなっていく。
「ま
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