第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
カブト 〜ZECTの裏?〜
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の宝石部分が砕けた。
加賀美がそれにビックリしていると、背後に集まっている野次馬の中からもパキンパキンという音が連続で聞こえてくる。
「な、なにをしたんだ?」
「ここじゃZECT隊員が多すぎる。大丈夫な場所は?あと腹減ったにゃー」
「それならいい場所がある」
そうこうして加賀美たちはそこから離れた。
どうやら行きつけのレストランがあるようだ。
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洋食レストラン「Bistro la Salle」
加賀美がバイトをしていた行きつけだ。
レストランといってもこじんまりとしたところで、のんびりとした雰囲気が心地好い。
その店内には加賀美、田所、蒔風がいる。
四人で正方形のテーブルを囲んで額をくっつけ合うように固まって話している。
端から見たら怪しい。
いや、普通に見ても怪しい。
「最初に聞いておくけど、田所さんは人間とネイティブの共存派なんだよな?」
「ああ。大勢のネイティブはそのつもりだ。確かに危険な思考を持つやからはいるがな・・・・」
「納得。でこのペンダントな?」
ジャラ、と蒔風がテーブルの上に宝石の割れたネックレスを出す。
「簡単に言うとこれは人間をネイティブに変貌させる物だ」
「な!?」
「この宝石部分からネイティブの波長が微弱だが送り込まれている。まあこの程度なら問題はないが・・・もしも波長の強弱をコントロール出来るなら、これはまずい」
「ばかな・・・・根岸さんは人類との共存を・・・・」
「根岸?ああ、ZECT上層部のネイティブか?多分それ嘘。おそらく全人類をネイティブにして支配下に置くつもりだ」
「だが・・・・だが・・・・」
「まあ真意がどこにあろうと、これはいいものじゃないからシステムごとオレが破壊したYO☆」
「破壊したって・・・どうやってだよ」
「他の世界の宇宙人の力を借りたまでさ」
「うちゅ、え?」
「とにかく、天道とやらの思惑は知れたな。そして彼もペンダントが破壊されたことは知っているはず。さらに彼が親しげにしているZECTと関係があるのは加賀美だけ。となれば・・・・・・」
バタン!!!
Bistro la Salleの扉が勢いよく開かれ、ひとりの青年が入ってきた。
「加賀美はいるか?話がある」
ネックレスを手に握り青年が加賀美を連れ出そうとする。
だが、そこに蒔風が声をかける。
「ここで話していこうぜ、天の道を往く者よ」
その言葉に青年・天道総司が立ち止まり、蒔風の方を向く。
「お前・・・
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