第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
カブト 〜オレがいる!?〜
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「打滅ぼ・・・・」
敵を打ち砕かんとする、が
それよりも早くワームの身体から火花が上がり、ぐらりと揺れた。
「あん?」
「そこの君!!はやく逃げろ!!!加賀美!!ワームだ!!!」
拳を放とうとして止まった蒔風の後方から、渋い顔をした男性が銃を構えながら走ってきた。
けん制程度にしかならないものの、男性は通信機で呼び出している「彼」が来るまで時間を稼げればそれでいい。
だが呼び出している彼は間に合わないのか、男性にワームが迫る。
致し方なしに蒔風が間に割って入り、ワームを押さえるとともに男性を後ろに下がらせた。
「な・・・ワームと生身で・・・?」
「あー、これ?」
目の前の男性は主要人物なのだろうか?
蒔風の頭に疑問符が浮かぶものの、たとえそうだとしても説明している時間はなさそうだ。
と、そこで蒔風が飛来する何かを察知した。
自分に向かってくるものではない。
電子的な、それでいては音のような音をさせながら、青いボディのクワガタムシ型のユニットが飛来してワームに向かって体当たりしたのだ。
幾度も敢行される体当たりに、ワームは火花を散らしながら後退させられ、蒔風から離れていく。
「来い!!ガタックゼクター!!!」
すると、別の方向から走ってこちらに向かって来る青年が一人。
その青年の声に反応して、ガタックゼクターと呼ばれたユニットが青年の方へと向かい、彼がそれを掴む。
「田所さん、大丈夫ですか!!こっちが相手だ!!ワーム!!変身!!!」
《Henshin.cast off―Change Stag Beetle!》
青年がガタックゼクターをすでに巻かれていたベルトにはめ、起動。
変身することで装甲をまとい、さらにゼクターの角を反転させて装甲を吹き飛ばし、仮面ライダーガタックライダーフォームへと変身する。
それと同時にサナギ体のワームも脱皮し、成虫体となる。
「脱皮した?」
先にも述べたが、そうなることでワームはクロックアップという超高速移動に移行することが可能になる。
そして、その超高速移動における戦闘こそが、ワームという種族の真骨頂だ。
「ッ!!クロックアップ!!!《Clock Up!》」
そしてガタックも同じように動き出す。
ライダーフォームになったガタックもまた、クロックアップが可能なのだ。
その瞬間、蒔風にはワームとガタックの動きが途切れように見えた。
動き出す二つの影。
単純な攻撃をするワームの腕を掻い潜り、ガタックが自身の剣「ガタックダブルカリバー」を鋏状に組み合わせて挟み込む。
《1、2、3 》「ライダーカッティング!!!」《R
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