第1話 〜着任
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今日は新たな艦の着任式という事もあり、俺はいつもより早く起き準備を終え資料の整理をしていた。
「すまない、その資料の処理は頼んだ。」
と、言いつつ俺はいくつかの資料を詰めたファイルを電という小さな秘書艦に託した、
「わかったのです。」
と、快くファイルを受け取った電はファイルの中身を取り出し作業へと慣れたような動きで移っていった。
そうして、作業がちょうど終わった頃コンコンとドアをノックする音が部屋に響く。
「提督、新造艦が着任しました。」
と、今回1番艦という事もありここまで連れてくる事を任命させて置いた、睦月の声が聞こえた
「入れ」
と、応えると失礼します。と言って睦月ともう1人寝癖が目立つチェスナットブラウン(栗色の髪)を纏い眼鏡を掛けた少女が部屋に入ってきた。
「どうも望月でーす。」
と、気だるげに名乗った。
「長旅ご苦労だったな、今日は手続きを終えたら部屋に戻りゆっくり休むといい」
と、言った後望月はありがと、と答えた後失礼しましたと言いながら部屋を出ていった。
次の朝
「おはよ、望月ちゃん」
という声で望月は目を覚ました。横見るとそこには睦月がクスクスわらいながらこちらを見ていた。望月は何故笑っているのか意図を思考してすぐに答えに辿り着いた。
昨日の長旅のせいか、いつも昼寝していてもなかなか垂れないヨダレが頬を伝っていたのだ。
「え、えっとこれは」
と、必死に弁解しようとするが言葉が出ず、只々顔を真っ赤にする事しかできなかった。
(恥ずかしい所を見られてしまった……)
と、赤面しながらおはよと、答えた。睦月のクスクス笑っている顔を見てると余計恥ずかしくなり、穴があるなら入りたいと心の中で叫びながら、ヨダレを拭き取り、朝の身支度へと移った。
「誰にも言うなよ……」
と、赤面しながら睦月に言うと
「わかってるよ」
といたずらする無邪気か子供のような顔で応えた。
身支度を終え、
「じゃあそろそろ行こうか」
そう言って扉を開け2人の少女は歩き出した。
これは、望月と提督が繰り広げる物語、ここから数
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