暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1531話
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に向かって攻撃をしてくるリーオーのマシンガンを回避しつつ、ドーバーガンのトリガーを引く。
 最低限まで弱められ、実際には破壊力が皆無となったビームが数機のリーオーを飲み込む。
 だが……当然ながら、ビームの光が消えた後でそこに残っていたのは、全く機体に損傷のないリーオーの姿。
 これもまた、ビームの威力を最低限まで下げているんだから当然だろう。
 それでもビームの光に飲み込まれたリーオーの動きが鈍いのは、自分達は撃破されたと、そう思ったからか。……まぁ、ビームに飲み込まれれば当然そう思うよな。
 特に連合軍にはウイングガンダムがゼクスと戦った時の映像が流れている可能性も高い。
 そうなれば、ウイングガンダムの最大の武器のバスターライフルの映像も当然見ている訳で……バスターライフルの元になったのだろうドーバーガンを撃たれたと思えば、動きが止まるのは当然と言ってもいい。
 だが、ライフルで使っているのがペイント弾だという事もあり、ドーバーガンのビームに飲み込まれたパイロットはすぐにまた動き出す。
 マシンガンの銃口をこちらに向けてきたのを見ながら、スーパーバーニアを使ってその場から瞬時に移動する。
 最高速度も非常に高いスーパーバーニアだが、加速能力も非常に高い。
 数秒前までトールギスのいた場所をマシンガンの弾丸が通り過ぎていくのを見ながら、再度ライフルのトリガーを引く。
 放たれたペイント弾は、リーオーの頭部……メインカメラを黄色に染める。
 ペイント弾でMSを撃破する事は出来ないが、こうしてメインカメラを使えなくすれば動きは当然鈍くなる。
 勿論他に予備やサブのカメラがあるので、メインカメラを封じただけで安心出来る訳ではない。
 こっちに向かってくる銃弾を回避しながら、更に演習場の中に進んでいく。
 すると空を飛ぶトールギスを厄介に感じたのだろう。同じく空を飛ぶエアリーズの集団がこっちに向かってきた。
 20機程のエアリーズが、それぞれ手に持っているチェーンライフルの銃口をこちらに向けてくる。
 それを見た瞬間、スーパーバーニアを使って再度その場から移動。
 次の瞬間にはトールギスのいた場所を銃弾が通り過ぎていく。
 空中で複雑な軌道を描きながら、エアリーズに向かって突っ込んでいく。
 ペイント弾やドーバーガンのような攻撃では全く効果がないが、それが体当たりならどうだ?
 エアリーズはヒイロに重いと表現されたMSだが、それでも空を飛ぶMSである以上、出来るだけ身軽にしているというのは当然だった。
 しかも空を飛んでいるということは、どうしても地上のMSに比べてバランス感覚が悪い。
 つまり……

「体当たりなら、どうだろう……な!」

 スーパーバーニアの推力を使い、エアリーズの集団へと突っ込んでいく。
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