8話 「傭兵39人 VS 獣耳のゴロツキ10人B」
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たいに連絡する手段がないと、分散した兵力で敵軍と戦う嵌めになったりするから、かなり扱いが難しいんだ……本来は敵の小兵力を一つ一つ潰していくつもりだったのに、なんでこんな事になった。
もう、奇襲効果で乗り切るしかない。
獣娘が殺された時点で、大損なのだから時間をかけられない。
僕はホワイトに連絡する。
「いいか、ホワイト。
僕が投石を開始したら突撃するんだ」
「了解しました師匠」
「そちらの準備は良いか?」
「……怒りで腹が煮えたぎっておりますな」
よろしい、ならば――戦争だ!
傭兵達から50m程の離れた距離にいる僕は、投石紐を二回転させる。
その際に発生した運動エネルギーを石に込め、標的へと放った。
標的は――獣娘を独占して偉そうなレイプ野郎。
「そろそろ中出しするぞ!オラぁー!孕みやがれ――」
一番偉くてエロい男の頭が、バラバラに砕け散る。獣娘が血で真っ赤に染まった。
傭兵達は何が起きたのか分からない顔をしている。
僕はその混乱を拡大するべく、四回連続で石を放つ。
四人の人間の身体が抉れ、致命傷を負って倒れる――これで残りは34人。
これを合図に、ホワイト達が率いる不良達が茂みから飛び出て、人間に向けて突撃した。
持っているのは錆びた農具だ。少しでも彼らを楽にするために、援護射撃ならぬ、援護投石を延々と開始する。
『頑張れー』
『ホワイトたんが死んだら祟るおー』
ーーーーーーーー
獣 人 人 僕
人
ーーーーーーーー
「え?トマト――」
「ひぃっ!死んで――」
「なにが起こ――」
新たに五人の傭兵が、投石の餌食となって死んだ――これで残り29人。
まだ、3倍近い兵力差がある。
不良どもの中から、下手したら死人が出るかもしれない。
獣人は経験を積めば、どんどん強くなって怪我もすぐ治るから、こんな拙い戦で死なせるのは不味い。
僕は更に投石紐を効率よく回転させて石を放つ。
盾や鎧の類を、人間達はレイプするために脱いで放棄しているおかげで、連射力を重視した投石でも容易く致命傷を負ってくれる。
一撃で殺す必要はない。体の一部を傷つければ戦闘能力を大きく削れる。
「うわぁぁぁぁぁ!なんだぁぁぁ!これぇぇぇぇ!痛てぇぇぇぇ!」
「俺たちは何に襲われているんだぁぁぁ!」
「こんなところに居られるかぁー!俺は逃げ――」ブチュンッ
『投石兵が凶悪すぎる件』『挟撃作戦(笑)』
傭兵達は混乱しながらも、その頭で理解したようだ。
この場に――伝説に残るレベルの化物がいるって事に。
そうやって勝手に混乱してくれるなら有難い事だ。
これで人間の数は24人に減った。
……しかし、投石は補給が簡単だが、何て不効率
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