6話 「傭兵30人 VS 獣耳のゴロツキ10人@」
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僕は交信術を使って、ホワイトという少女がいる場所を覗いた。そこは村から少し離れた森の中だ。
十歳くらいの活気溢れる女の子が、身の丈を遥かに超える『大剣』を両手に素振りしている。
白い狼耳が特徴的で、白いシャツとショートパンツから露出している引き締まった筋肉が美しい娘だ。
怪力が凄――
「本当に大剣で素振りしている!?お前らの嘘じゃなかったのか!」
『チートなしで怪力だ、わっしょい』
『さぁ、話しかけるのです犬さん。
ホワイトたんは、不良達のリーダーで、犬さんの弟子ですぞ』
怪力少女が、僕の弟子だって?
三歳児に弟子入りなんて……いや、素手で岩を砕ける僕が異常なんだ。
ホワイトという娘も、そういう現場を見て弟子入り志願したのだろう。
今は時間が惜しい。獣娘を虐めている傭兵達を放置すると、犠牲者が増えて大変すぎる。
僕は波長を合わせて、直接、ホワイトの頭の中に話しかけた。
「あのう、ホワイトさん?」
「ん?この声は師匠ではないか?
また遠い所から話しかけておられるのかな?
拙者は何時でも、師匠の所へ嫁入りする準備ができてますぞ。
ホワイトさんではなく、ホワイトと呼び捨てして欲しい」
「お前は三歳児に何を期待しているんだ!?変態か!?」
「なに、年の差は僅かに7歳。
後四年もすれば、師匠の小さな●●コから子種が出るだろう。
拙者は何時でも嫁入りできますぞ」 『銀髪ロリと口調が被っているから、不機嫌ですぞ!』
「僕が七歳児になったら手を出す気満々だ!?」
「師匠のボケとツッコミは中々ですなぁ。
はて……師匠はこういうキャラでしたかな?
下ネタを言ったら、理解できない顔をしていたような……そうか、師匠、分かりました。
今まで理解してない振りをしていた訳ですか。
さすがは師匠。演技力も上手い。今まで見事に騙されました」
「無駄話をしている暇はないんだ!
人手を集めてくれ!
村のあっちこっちで、強姦しまくっている人間どもがいる!」
「拙者は師匠が相手なら、何時でも押し倒される覚悟が満々ですが?」
「話が振り出しに戻りそう!?」
駄目だ、この狼娘。
変態すぎて話にならない。
そう僕が思っていたら――ホワイトは勝手に納得して、とんでもなく勝手に話を終わらせた。
「分かりました師匠。
人手を集めましょう。
不良なら8人くらい集まるでしょう。武器は農具使えば良いですしな」
「人手が足りなさすぎる!?
僕も現場に向かうから、それまで人手を集めて待っていてくれ!
なんか心配になってきた!」
「いやはや、信用がないですなぁ。
拙者は一人で、百人分の戦力として考えてくだされ」
ホワイトは自信満々に小さな胸を反らした。とっても明るいド
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