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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
4話 犬さんの投石術@
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なんて大嫌いなんです!偉い人にはそれが分からんのです!』

お前らっ!勝手な事を言いやがって!
遠距離攻撃する手段を持ってないと、人間の物量に潰されるだろうが!
邪神どもへの怒りをエネルギーに変えて、僕は石を力強く投げる。
すると不思議な事が起きた。丸い石を投げたはずなのに――木にめり込んで地面に落ちない。 植物の細胞壁って硬いのにこれは凄い事だ。

『必ず実る努力ってなんだっけ?』
『チートだお。成果が約束された努力はズルだお』

邪神も、これを見ていたモーニャンも今の奇跡を見て驚いてくれた。

「凄いよ!ワァン様!
なんか、世界の法則が可笑しい気がするの!
石って鈍器だよね!?」

「あ、ああ!モーニャンのおかげで効率が良いぞ!」

「えと、投石紐あるけど……使う?」

「持ってるなら最初から出してくれ!?
でも、凄くありがたい!」

「ワァン様に褒められた!やったー!」

僕は、モーニャンが持っていた投石紐を受け取った。
投石紐――細長いヒモの真ん中に、植物の繊維で石を受け止める器を作った道具。
地球に居た投石競技のプロが使えば、射程距離は容易く400mを超える。
技能スキルで極めて、魔力を使えば――空気抵抗のせいでそんなに遠くへと届かないが、1km先へと飛ばす事ができるんだ。
でも、そんな遠くに飛ばしても標的に当てる事はできないから、スキルを限界まで極めても有効射程はせいぜい100mくらい。
弓矢と違って、空気抵抗がありすぎて、特定の的を狙う難易度が高すぎるんだ。
僕は投石紐の器に石を載せ、ブンブン回す。
その効率よくエネルギーを溜め込み、一気に石へと伝わえるように紐を前へと向けて振り被る。
そうすると石に大量のエネルギーが込められ、標的である50m先の木に衝突してバラバラに爆散し、欠片を周りに飛ばした。

『相変わらず、何かが可笑しいお……』
『常識的に考えて、投石は命中率が悪いから、集団で運用する代物だろ……』
『犬さんの投石術を見るまで、投石なんて陣形壊すだけのジャブ攻撃だと思ってましたぞ』

でも、僕はこの力を手にいても――人間には勝てなかった。
大火力による飽和攻撃をされたら、どうやっても勝てない。
単体としての強さは、圧倒的な科学力と数の暴力には通用しないんだ。
この森林だらけの地形を利用しても、航空機相手が出てきたら詰む。
さすがに剣なんか使っている連中だから、航空機なんて所有してないだろうが。

『まず、犬さんは敵の情報を知るべきだと思うお』
『この世界は、あんまり科学が発達してないからワンチャンス』

そうだった。
敵の陣容を調べないと。
兵力が千を超えていたら、モーニャンを連れて逃げよう。

『逃げてばっかりの人生』
『オラ
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