2話「犬さん、狐娘を助ける@」
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ッー!」
「あ、あの姿はっ……アッー!」
油断している山賊二人の股間を、手刀で切り飛ばす。
僕の身体が三歳児なおかげで、人体の急所が狙いやすい。
思い知れ山賊め。
可愛い狐娘をモフモフして良いのは、尻尾をモフられる覚悟がある僕だけだ!
『山賊さん達が……偉い歴史家の司馬遷みたいになっちゃった……』
『つまり、男でも女でもない生き物ですお』
残った山賊は、たったの2人。あえて名付けるなら山賊Dと山賊Eだ。
この程度の物量なら、僕一人で十分。勝率99.999999%は揺るがない。
人間が誇る最大の力は、物量と科学力。
だが、山賊どもにはそれがない。鞘にはショートソードサイズの剣が納められているが、毒の匂いは全くせず、飛び道具すら持っていないのだ。
「遊牧民族による民族大移動を起こしてっ!ローマ帝国を滅ぼした武帝様は言いました!」
『中国人じゃないと分からないネタな件』
『違う世界なのにwww歴史ネタwwww』
僕は叫んだ後に、走り出した。
山賊どもは、僕の意味不明な言葉で一瞬、思考を停止してしまったようだ。
鞘から剣を抜いているが、構えがなってない。
勢いよく突撃した僕は、剣が振り下ろされる前に、山賊Dの股間を切断する。
これで残りは一人だ。
「その武帝様は言いましたっ!
とりあえず、失敗した奴、無能な奴、ムカツク奴はチンコ切断しろと!
だから、お前らのチン●を切断する!」
僕が叫び終えた頃には、残った山賊Eは武器を放棄して、両手を上げて降参していた。
髭が大量に生えている30代前半の青年だ。一番良い身なりをしている。
とっても栄養状態が良さそうだ。恐らく、こいつが山賊どものリーダーなのだろう。
どことなく知的な雰囲気を醸し出しているから、裕福な階級出身かもしれない。
「か、改心しますー!助けてぇー!
俺が悪ぅございましたぁー!
これからは誠心誠意っ!働いて暮らしますー!」
油断せずに、僕は山賊Eに近づき、鋭い声をかけた。
「……どうせ食い詰めたから山賊やっているんだろう?
これに懲りたら、地道に労働しろよ?」
『コネがないと、仕事が来ない悲しい世界』
『住所不定無職に、どう就職活動しろwww』
『犬さん、殺してあげるんだお。この世界はコネがない無職に厳しいお』
ただし、チン●は切断させてもらう。
狐娘へのレイプ未遂という大罪を犯した以上、山賊Eも制裁されるべきだ。
完全に許されたと勘違いしている山賊Eは、涙を流しながら自己アピールを繰り広げている。
「はぃー!
地道に麻薬を栽培して売って、今度こそ農家として頑張りますー!
俺の作った麻薬は、都市では大好評――」
「改心しろよ!?」
「じ、人身売買の仕事に戻
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