1話「犬さん、覚醒する」
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て、白銀のような銀色である。
衣服は、高級感溢れる……絹製の白いズボンとシャツを着ている。
合成された絹ではない。天然の絹だ。
つまり、製造コストがやたらとかかる高級品だ。この衣服。
白いって事は、まだ新品なのだろう。
つまり、僕は――とんでもない裕福な家に産まれたんだ。
「僕はどんな家に産まれたんだ?」
『領地持ち貴族ですお!』
『しかも、可愛い世話役付き!』
「僕の顔はどんな感じだ?」
『将来的にイケメンに成長のは間違いなし』
『羨ましいですお?』
「やったー!
今度の人生は勝ち組だ!ようやく僕の人生が始ま――」
『でも、頻繁に敵対勢力がやってくる準紛争地帯』
『頑張るんだお。オラたちは犬さんを暖かく見守っているお』
『獣人を繁栄させて欲しいですぞ、偉大なるモフモフ神を復活させて欲しいですぞ』
「お前ら!
本当に希望をプレゼントしてから、絶望させるのが好きだな!
僕の反応を見て楽しんでいるだろ!?」
『犬さん!それよりも狐娘が危ない!』
『世話役のモーニャンたんが山賊達にエロゲーチックな事をされそうな寸前だお!
金髪美少女を守るのは男の義務だお!』
「なんだって!?
可愛い娘が危ない!?しかも、狐娘だって!?」
『犬さんの世話役ですぞ!』
『早く助けに行くんだお!
オラ達の視界をジャックすれば、居場所がわかるお!』
僕は、すぐ様、交信術を使った。
僕の技能スキルは、転生する際にほとんど失われるが――0歳の頃から、この邪神どもが語りかけてくるから、テレパシーなどが使えるようになる交信術スキルが三歳児になる頃にはLV99になっている。
この交信術は極めると、他者の身体を借りて、視覚や聴覚などを通して、遠い場所を見る事が可能なんだ。
次々と邪神どもの身体を使い、ここから50mほど離れた森林地帯に、複数の人影があるのを見つける。
薄汚れた衣服を着た男たちが5人が、愛らしくて美しい狐娘の巫女服を脱がして強姦する寸前だった。
狐娘は大きな黄金の尻尾と、少し大きな胸がとっても魅力的で、人間の年齢で例えるなら十歳児くらいの体格に育っている。
肌は健康的に焼けていて、とっても僕の好みだ。
彼女がモーニャンという世話役なのだろう。
早く行って助けるべく、僕は足音を立てずに地面を走った。
現場は、商人とか絶対通らない獣道。
通るのは、狩人とか、アホな覚醒前の僕とか、野生動物くらいしか通りそうにない酷くて狭すぎる道――
「なんでそんな場所で、山賊が出るんだ!?
あいつら、もっと儲かりそうな交易ルートで仕事しろよ!」
『自動車が発明されると、自動的に消滅する職業だぁー!』
『地球だと絶滅危惧種?保護した方が良いんじゃ?』
「山賊は職業じゃ
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