第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
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そして次の日の朝。
蒔風たちは居間に集合して朝食をとっている。
「んお、この鮭おいしい」
「シロウ、おかわりを」
「はいよセイバー」
「うまいなぁ・・・この飯誰が作ってんだっけぇ?」
「うーん?士朗と桜が毎朝やってんのよ・・・・ふぁああ」
セイバーがモリモリとご飯を食べ、凛と蒔風は眠そうにモゴモゴと食べている。
そんな三人に士朗と桜は給仕をする。
「んれ?アーチャーはぁ?」
「あいつは見張りよ・・・・アーチャーの目は鷹の目以上なのよ」
「あぁ〜、道理で昨日・・・・」
「どーかしたのー?」
「いや、何にも。うん、今日も味噌汁がうまい!!」
そこでランサーが乱入してくる。
どうもカレンからこちらに来るように言われたそうだ。
「お、うまそうな飯だな。オレにもくれよ」
「オレこれ以上は食えんからもういいぞ」
「おっ、そうか、悪ぃな」
そう言って蒔風が食べきれなかった朝食をランサーがうまそうに、実にうまそうに食べる。
「何かあったのか?」
「いや、昨日の夜にこの兄ちゃんの護衛に行けってカレンが言うもんだからよ、ギルとオレとで揉めてな。結局オレが来ることになったんだが、あのガキ、普通あそこまでして人を売るかよ・・・・・」
どうやら家庭の事情があるようだ。
これ以上聞くとなんだかロクなことになりそうにないので、蒔風は言及することをやめた。
「んで、その「奴」ってのはいつくんのよ」
「知らんがな」
「待つしかねえのかい」
「そゆことになる」
「難儀なこった。ん、味噌汁おかわり」
「結構あっさりとしてるんだな」
「なぁに。戦いなんざいつでも唐突さね。気付いてたら死んでたー・・・なんざザラにある。来んのがわかってるだけでも僥倖ってもんだろ」
「はぁーーっ。さすがその時代を生きた人間は違うな」
「いや、あそこで白米頬張ってる女もその時代の人間なんだがな」
そう言って箸でその女性をさすランサー
セイバーはそんなことには気づかずに、後ろに腕を伸ばしつっかえにして、後ろに傾きながら
「よい時代に生まれました・・・・」
とか言っている。
もうこの時代の子になっちゃいなさい。
「シロウ。あなた宛てに小包が来てますよ」
居間のふすまを開けてライダーが小包を持ってきた。
その後ろにはイリヤがついてきている。
おそらく昨日泊まったイリヤを呼びに行って、その途中の玄関で受け取ったものだろう。
「差出人は・・・・書いてないな」
「うわ何それ思いっきり怪しい」
「疑わないバカはいないだろ」
「アホですね」
「言って
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