第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Final/world link〜
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
やるなよ・・・こう言ったことが好きな奴なんだよ・・・・・」
そう呆れながら言った蒔風がひょいと小包を持って縁側のふすまを開ける。
そして小包をポーンと放り投げた。
と、同時に両手で地面を叩き、落下地点を覆う様に四枚の地面が起き上がってきた。
遠隔の畳返しで囲んだその中に小包が落ち、中で爆発する。
「なかなかに強力なもの送ってきたなぁ」
「ですがこれで?」
「「奴」はそこまで馬鹿じゃない。次は直で来るぞーーー」
そう言って皆が居間で「奴」を待つ。
この家には防犯用の結界が貼っており、侵入者があれば音で知らせてくれるのだ。
なので緊張しすぎず、かといってだらけすぎないように時間が過ぎて行く。
――数時間後――
「全員、外に出た方がいい。何か来るぞ」
アーチャーのその言葉に反応し、皆が武装を整えて外に出る。
太陽が沈みかけ、もうすぐ夜になるだろう時間だ。
セイバー、アーチャー、ランサーが戦闘モードに切り替わり、志郎と凛、桜にも緊張が走る。
ライダーはいざという時に士朗を守る役だ。
その後ろには巨大な肉体を誇るイリヤのサーヴァント・バーサーカーが仁王立ちしている。
「来たか」
蒔風が空を見て呟くと、ストン、と「奴」が降りてきた。
「やーーっぱ待ち構えてんのな。だから嫌なんだよめんどくさいし」
「だったらくんな!!」
「そうはいかない。取り込んだ世界のためにも、な」
あれが「奴」か?などと言った質問は誰一人として言わない。
そんなことは一発ではっきりする。
この一周して逆に純粋とまで言えるようなおどろおどろしい殺気を向けてくるのが敵でないはずがない。
それを確認した桜が家の敷地を包むように結界で覆っていく。
「ふう、前振りはいらないよな?いくぞ!!!!」
「ぶち殺すぞ!!!!」
「「「おぉう!!!!」」」
ダォウ!!!!
「奴」に向かって蒔風とランサーが突っ込む。
蒔風が顔面に伸びる腕をスライディングでかわし、通りざまにローキックをかます。
それに対処している一瞬の間にランサーが「奴」に赤き槍で数十の刺突を繰り出した。
「なん!?」
「サーヴァント最速のランサーか?少しがんばればまあ何とか・・・だな!!!」
あろうことか「奴」は拳と手刀のみでその攻撃を弾き飛ばした。
さらには背後からハイキックを繰り出してくる蒔風の足を振りむかずに掴み、ランサーに投げつける。
ランサーが蒔風を受け止め、その背後からセイバーが飛び出していった。
「おおおおおおおおおッ!!!」
「ふんっ!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ