第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Battle/the scars〜
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アーチャーの掛け声と同時に、二人が走り出す。
セイバーが握るは不可視の剣。
宝具・聖剣エクスカリバーを覆う光すら捻じ曲げるほど圧縮された風、風王結界(インビジブル・エア)の効果である。
「?ああ・・・・不可視の剣か!!ちと厄介だな・・・・」
セイバーの横薙ぎをしゃがみ込んでかわす蒔風。
髪の毛が少し切れ、パラパラと散る。
(見えないだけならともかくなっと!!!)
蒔風がセイバーの剣をアクロバティックな動きでかわしていく。
決して剣を弾こうとしないその動きに、セイバーは感心した。
(ふむ・・・生身で弾こうものならすぐさま風王鉄槌で吹き飛ばそうとも考えたのですがね)
クルクルと回りながら蒔風が一旦セイバーから距離をとる。
そしてその手の内が光り、ベルトとパスが握られていた。
「へへっ♪変身!」
《gun foam》
「倒すけどいいよな?答えは聞いてない、っと!」
仮面ライダー電王ガンフォームに変身した蒔風がそう言いながらセイバーに銃弾を放っていく。
だがセイバーとて伊達で剣の英霊のクラスにいるのではない。
その銃撃をすべて弾き飛ばしながら蒔風に接近する。
「やっべ!?変身!!」
《ax foam》
撃ち続けながら蒔風がアックスフォームにチェンジする。
セイバーは銃撃が止み、そこで一気に飛びあがり剣を縦一文字に振り下ろした。
蒔風がそれをデンガッシャーアックスモードで受け止め、膝が若干崩れる。
「っ・・・・・」
「む!!硬いですね」
「そりゃそうだっ!!」
ブォ!!!
アックスを振り、セイバーを遠ざける蒔風。
セイバーが離れ、そこで剣に力を込めていく。
「解き放て!風の王!!!風王・・・・・」
「マズッ!?」
「鉄槌!!!」
ブオオオオオッ!!!!!
セイバーが不可視の剣を振りおろすと、風の塊が蒔風に向かって飛んでいく。
それが命中し、蒔風の身体を土煙で覆い尽くした。
「おおっ!!」
「さすがはセイ「何を言っているんだ君たちは」え?」
士朗と凛が感心したところで、アーチャーがそれをさえぎる。
「まだ終わってはいない。これからだと思うのだがね」
アーチャーのその言葉を証明するかのように、セイバーはその土煙に向かって構えたままだ。
そしてそれから数秒後
その土煙の中からさらにドフン!!!という音が聞こえ、土煙が広がってセイバーをも呑み込んだ。
「くっ・・・・これは・・・・」
セイバーが腕で顔を覆って、それでも油断なく周囲を見渡す
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