暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Battle/the scars〜
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がお互いの剣を握っている。
蒔風の「天地陰陽(組み合わせver)」とセイバーのエクスカリバーがだ。
そう、エクスカリバーだと一目で分かった。

あるべき風王結界が弾け、その剣身をさらしていたからだ。



「こ、これは・・・・!!」

「天剣と聖剣が反応したか・・・・・(チャキ)」

そこから蒔風がさらに剣を引き抜こうとする。
それに気付いたセイバーが蒔風に腹部をけり出して距離をとった。

蒔風は脇腹を押えながら蹴られた勢いで後ろに下がっていく。
そしてそのまま一瞬表情が苦悶に歪み、すぐに元に戻った。

「ふう・・・やるなぁ!!セイバー!!!」

「そちらも。あまり好ましい戦い方ではないですが、あの技量は驚嘆に値します。まさかあのようなた戦い方をしてくるとは」

「派手にぶつかんのが一番好きなんだがな。得意なのはこう言うのなんだよね」


「そうですか。まるでアサシンですね・・・・では・・・・そろそろ」

「終わりにすっかな?」

「望むところです!!!」


ドウッ!!!!


両者の闘気が一気に噴き出す。
そして数合相手の動きを予見し、同時に二人が動き出す。


「大鵬!!!」

蒔風が天地陰陽で大鵬を放つ。
セイバーはそれの切っ先を見抜き、蒔風に走り込みながら少しだけ身体を移動させ、回転してそれを回避した。

だが、身体が正面に向き直った時には蒔風がそこにはおらず、背後から気配がした。


バガァ!!!!


セイバーが振り返りながら剣を振りおろしたところに蒔風はいた。
が、蒔風は空中で身を捻ってそれをかわし、エクスカリバーが地面を抉る。
それを踏み台にして蒔風がセイバーの背後に飛び、目にも止まらぬ速さでセイバーの首元に切っ先を突き付けた。


「・・・・ふぅ・・・・勝ったかな?」

「・・・・そうですか」


そう言って二人が剣を下ろす。


と、そこで蒔風が気付く。
あれ?いまセイバーが剣を下したとき、切っ先こっちの腹に向いてなかった?


「・・・まいった。やるなぁ・・・ま、聖剣の持ち主とこうやって出会えることができて光栄だな」

「これが聖剣だと?」

「知ってるさ。セイバーのサーヴァント、アーサー王だっけ?」

「・・・・・他にも知ってそうですね」

「必要以上のことは知らないぜ?」



その後、イリヤ達とも知り合い、その晩は衛宮邸に厄介になることになった。



そして夜


「った〜〜〜〜・・・・やっぱ疲れるなぁ」

蒔風が布団に転がりながら一人ごちる。
と、そこに声がかけられた。


「それはその傷のせいかね?」

「・・・・アーチャーか?」


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