暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Battle/the scars〜
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と、その背後にゆらりと一つの影が迫る。



・・・・・・・・・ギラッ!!



「!!ッ!!??」

セイバーが理由のわからない寒気に身を固め、とっさに頭を下げた。

(なんだ今のは・・・・完全に気配がない・・・・・)


ユラっ・・・・・


「!そこっ!!!!」


ブォン・・・・・・・シュカッ!!!


セイバーの掛け声とともに二つの音が鳴る。
最初のはセイバーが剣を振るったもの、二つ目のは謎の斬撃だ。

それを紙一重でかわすと、また気配がなくなった。
セイバーの額を大粒の汗が一つ流れる。

打開策は見えない。



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「よぉ!面白いことになってんな!!」

「なになに?話の人がセイバーと戦ってんの?」

「この土煙はなんなんですかね?」


セイバーと蒔風が土煙に覆われてから少しして、ランサー、ギルガメッシュ(子)、イリヤがやってきた。

「カレンはどうした?」

「他に連絡するってよ。とりあえず俺らに行けって」

「ふーん」

「で、こりゃなんの祭りだ?」

「さっき話した蒔風がセイバーと戦ってる」

「マジでか!!オレもやりてぇ〜〜〜!!!」

その言葉にアーチャーが呆れて言った。

「君はそればかりしかないのか?戦いづくめなど・・・・」

「んだよ!強い奴がいたらとりあえずぶつかってみんのが男気ってやつだろ?そういう意味じゃ、あの騎士王様の方がお前よか男っぽいな」

「私はバトルマニアではないのでね。必要以上にはやらんだけさ」

「へっ、つまんねえ奴だぜ。なあお前はこうはなんなよ?」

「はいはい」


そんな会話と共に、煙の中では静かに激戦が続いている。




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何度攻撃をかわしただろうか。
その回避距離のどれもが紙一重でだ。


セイバーは考える。


いまだに土煙は晴れない・・・・・
どうする。ストライク・エアで一回吹き飛ばすか?

・・・・・だめだ、その瞬間にやられる。

この状況をどうするか・・・・



と、そこに再び斬撃が襲ってきた。


「っつお!!!!」


ガアン!!!!


そしてついにセイバーが前に出た。
かわすのではなく、前に出て受け止めたのだ。

すると土煙が一瞬で吹き飛んだ。
そしてそこで露わになった光景に皆目を見張る。


セイバーと蒔風
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