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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Fate/stay night 〜Talk/let's fight〜
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それから数刻して、蒔風が目を覚ます。

そして

「いやーっはっはっは!どーも失礼しました!」

と頭をペシペシと叩きながら謝った。



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居間に案内された蒔風が士郎達に説明している。
顔には先程まではなかった殴られた後が新しくついているが、彼の名誉のために描写は控えよう。


説明すると同時に蒔風の頭に情報が流れて来る。


聖杯戦争、と呼ばれる戦いがあった。

七人の魔術師がマスターとなり、各人が一体ずつサーヴァントを召喚して戦う殺し合い。

サーヴァントにはクラスがあり、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの七クラスだ。

サーヴァントとなる存在はかつての伝説に名を残した英霊たちだ。
神話、伝承、古代文、歴史。
そういったものに名を連ねた英雄をクラスにわけるのだ。


そして勝ち残れば聖杯を手にし、その願望機に願いをかければそれが叶う。
故にマスターとサーヴァントは殺し合いと言う戦いを開始した。

しかし、その聖杯はすでに歪んでいた。
まっとうな願望機として機能していなかったのだ。

例えば「戦いをなくしてほしい」という願いならば、人間すべてを抹殺してそれを完遂する、というものだ。


故に士郎たちがその聖杯を破壊し、サーヴァントたちも現代に残ったままである。



ちょうど蒔風の話が終わり、アーチャーが片目を開けて蒔風に訊いた。

「なるほどな。よくわかった。つまり君は世界を巡る者なのだな?」

「そゆこと」

「つまりは翼人だと」

「そゆ、うぉい!?」

アーチャーの言葉に驚く蒔風。
一方凜や士郎達は何の話かわかっていない。

「翼人とは異世界や時間を越える存在だ。英霊の座にいたとき話には聞いていたがな」

「私は知りませんが」

ライダーの言葉にアーチャーが皮肉気味に答える。

「私は君のように優れた人間ではなかったからな。向こうに行っても貪欲に知識を集めなければ英霊としてやっていけなかったのだよ」

「それ、誰から聞いたん?」

「英霊の座を管理するものだ。ま、君達からすれば神のような者だ。本人はあくまでも管理者だと言っていたがな」

「"フォルス"の管理者か・・・・」


そこまで話したところで凜が立ち上がった。


「そういうことならこっちも戦力を集めなきゃね・・・・士郎がそいつに殺されたら世界もおじゃんなんて冗談じゃないわ」

そう言って携帯を取り出し、士郎に渡す凜。

「どうしろと?」

「連絡、とりなさ
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