楽勝じゃん!!
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き斬りかかったミンクさん。しかし、目の前の男はそちらを見向きもせずに、持っていた棒の武器を一本に折り畳みあっさりと防いでいる。
「後ろから来てもムリムリ。俺には不意討ちなんて効かねぇぞ?」
「クッ・・・」
まるで目が後ろにもついているのでは思わせるほどの反応を見せた彼は、そちらにチラッと視線を向けただけで全く興味を持っていないかのような態度を取っている。
「カラス、あまり勝手な行動を取るな」
「ほいほ〜い」
いきなり飛び掛かってきた、カラスと呼ばれた男はミンクさんの剣を払うと、腹部に一撃蹴りを叩き込んでから真ん中の男の隣へと飛びながら戻っていく。
「女子供ばっかり・・・でも、なかなか強い子たちばかりなんでしょ?」
「らしいな。特にあの金髪の少年は――――」
大魔闘演武の影響もあってか、こちらのデータを多く持っている様子。あのカラスって人を見た限り、他の二人も相当手強い魔導士なは――――
ヒュンッ
「「「「「!?」」」」」
いかにして彼らを仕留めようか考えていると、脇から突然何かが飛んでいくのが見えた。俺たちがそれが何なのか見送っていると、どこからともなく打ち出された謎の物体は・・・
「ガッ!!」
リーダー格と思われる男性の頭部に命中した。
「うおっ!!大丈夫か!?」
「しっかりしなさい!!」
魔法の勢いに押され転倒した男性を抱えて揺らす男と声をかける女。だが、当たりどころが悪かったようで、目を覚ます様子が一向にない。
「あなたたち!!いきなり攻撃するなんて最低よ!!」
「お前らが言うなよ」
先に不意討ちを仕掛けたのはあちらなんだから、これはお互い様で済ませてもいいのではないだろうか?なんて、自分勝手なことを考えてみたりする。
「サクラ、ややこしくなるから勝手なことするな」
「すみません!!間違ってしまいました!!」
リーダー格の男性に魔法を直撃させた少女に小さな声で注意する。実は彼女、あの三人が出てくる少し前から次の魔法陣を書いていたみたいなんだけど、それが出来上がったのがあのタイミングだったらしく、たまたま発射してしまい、不意を突いた形になってしまったらしい。
「許さない・・・すぐに片付けてあげる」
そう言った女性は腰元にカットの入ったスカートの中に手を入れると、太ももにつけられていたホルダーから銃を取り出し、両手に握る。
「私の弾丸が受け止められるかしら?」
こちらに構えて撃ち込まれた銃撃。連続で放ったかと思ったら、それは予想外の攻撃になっていることがわかった。
「な・・・何この軌道!?」
本来銃は一直線にしか動くことができないもののはず。アルザックさんやビスカさんは早打ちや魔法弾を使っていただけだったよう
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