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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
楽勝じゃん!!
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ったけど、そんなことに一喜一憂していたら仕事なんかできないぞ?

「なんだ、騒々しい」

後でその辺の指導をしなければと考えていると、三つの足音が聞こえてくる。そちらに視線を向ければ、写真で見た二人の男と一人の女がこちらに向かってきていた。

「あら?誰かしら、あの子たち」

倒されて気を失っている仲間を平然と踏みつけ歩を進めてくる女性。彼女は気絶している男たちを見回した後、その中で立っている俺たちを見て首を傾げる。

「なんだなんだ?こんなガキにまでやられるのかよ」

女性との間に一人挟み、こちらを悪い目付きで見下ろしている上半身裸の男。その体には至るところに傷跡がついており、いくつもの修羅場を潜ってきたのがパッと見でわかる。

「落ち着け。あいつらは魔導士だ。こうなるのも仕方ない」

三人の中で中核を担っていると思われる真ん中の男。年齢は二人よりも高いように見え、ジュラさんとか一夜さんくらいの感じだろうか?落ち着いた雰囲気を醸し出しており、少し緊張した空気になってしまう。

「あんな小さい子たちが?すごいわね」
「総長からの資料で見覚えがある者が多い。詳しくはまだ目を通していないが・・・」

総長?一体何のことを言っているのかわからず目を細める。まさかこの人たち以外にも敵がいるってことなのか?だとしたら面倒なことにな――――

「こいつらが誰だろうと関係ねぇ!!」
「!!」

敵の会話の続きを盗み聞こうと耳を澄ませていると、突然目の前につり上がった目をした、さっきまで二人の隣にいたはずの男が現れる。

「はっ!!」
「うわっ!!」

腰元に備え付けられていた・・・日本の棒を鎖で繋げた武器で顔を打ち払おうとしてきた山賊。不意を突かれたためギリギリになってしまったが、なんとか回避することができた。

「おっ!!いい動きするねぇ」
「そりゃどうも」

体を仰け反らせるように回避したので、戻る力を利用して敵の顔面に頭突きを放つ。しかし、読まれていたのか、はたまた見切られていたのか、体を横にずらされ、目標を失ったために前のめりに地面に転がる。

「うわっと」
「大丈夫!?シリル!!」

でんぐり返りのようになった俺のもとに心配そうな表情でかけてくる天空の竜。俺とウェンディ、そして敵の間に割って入るようにシェリアがやって来る。

「おっ!!みんな可愛いじゃん!!あと五年くらいしてから会いたかったなぁ」

天竜の手を借りて立ち上がり男を見据えると、どこか嬉しそうなトーンの声でそんなことを言い出す山賊。なんだろう・・・バカにされたような、無意識にディスられたような気がして腹立だしい。

「喰らえ!!」

こちらを見下ろしニヤニヤしていた男の背後から忍び寄り、携えていた剣を抜
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