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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
楽勝じゃん!!
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たってもいられずに走り出していった。それを見た俺たちも遅れまいと彼に続く。

「とうっ!!」
「がはっ!!」

先頭を行く少年はこちらを見ていなかった見張りの山賊一人を飛び蹴りで弾き飛ばす。その音でアジトの周辺にいた他の奴等の視線が一斉にこちらを向いた。

「天竜の・・・」
「水竜の・・・」

何事かと音が聞こえた方へと集まってくる山賊たちを見て、隣にいる少女と共に頬を膨らませる。

「「咆哮!!」」
「「「「「うわああああああ!!」」」」」

タイミングを見計らい、一気に敵を蹴散らそうとブレスを放つ。その狙いは見事に嵌まり、見張りの兵隊たちを一掃することができた。

「なんだ!?今の音は!?」
「誰だ!?」

悲鳴を聞いた山賊たちが慌ただしくアジトの中から飛び出してくる。

「天神の北風(ボレアス)!!」
「氷神・永久凍土」

その瞬間を狙って二人の神が魔法を放つ。出てきたばかりの男たちは、当然反応などすることもできずに吹き飛ばされていた。

「やぁっ!!」
「とりゃ〜!!」

俺とウェンディ、シェリアとレオンの取り残した敵へと蹴りやパンチを叩き込んでいるのは、今回が初の戦闘参加となる猫耳少女たち。身軽な姿なだけに、なかなか素早く攻撃を繰り出していて、山賊たちを圧倒しているように感じる。

「ここをこうやって・・・」

そして、初めて依頼に参加したサクラは、ゆっくりと、丁寧に空中に魔法陣を描いている。この依頼は彼女の経験のためにと準備したものなんだけど、まだ手慣れていない様子が明らかに見えており、押されていた男たちは狙いをこちらからその少女一本に迫る。

「サクラ!!危ない!!」

一つ一つの動作を確認しながら魔法を使っているため、注意散漫な彼女に声をかけるが、全く届いていないらしく少女は近付く敵に一切視線を向けない。

「ここをこうで・・・こう!!」

ゴッツイ山賊たちが桃髪の少女に飛び付こうとしたその時、彼女の書いていた魔法陣が出来上がり・・・

ボワッ

迫ってきていた男たちを一瞬のうちに炎で包んだ。

「「「「「あっちぃぃぃぃ!!」」」」」

全身を焼かれた彼らはあまりの熱と、それによって起こった激痛にその場でのたうち回る。

「やった!!シリル先輩やりましたよ!!」

結果オーライのようにしか見えなかったけど、サクラは自分の力で敵を倒したことに喜んでおり、こちらに向かってピースをしてくる。

「あの・・・一応依頼中なんだけど・・・」

もう魔法ができた喜びと、それを使って相手を一掃した感動で胸いっぱいになっている愛弟子の意識を戻させる。彼女の背後から迫ろうとしていた男もいたのだが、シャルルやセシリーが退けていたためなんとか無事だ
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