552部分:第七十九話 更なる歩みその二
[8]前話 [2]次話
第七十九話 更なる歩みその二
「その二人です」
「二人共女であります」
「女でありながらその実力はかなりのもの」
リーヴェはその二人について述べた。
「そうでしたね」
「確か白銀聖闘士の中でも屈指のものだとか」
「黄金聖闘士と拳を交えられる程だとか」
「そうです。その実力はかなりのものです」
やはり彼女達のことを知っている言葉を出すのだった。
「その二人もいます。それに」
「それに」
「今度は青銅の者達でしょうか」
「はい」
まさにそうだというのだ。
「あの四人の実力もまた侮ってはなりません」
「それだけの力を持っているからこそ」
「だからなのですか」
「聖闘士は侮れません」
また言うリーヴェだった。
「そう、決してです」
「だからこそ今は」
「そういうことなのですね」
「我等だけでなくインプ達もまた」
「戦いは見極めることが絶対なのです」
彼は言葉を続けていく。
「ですから」
「わかりました。それでは」
「我等だけでなくインプ達も」
連れて行くということになった。これで決まりであった。
「では。今より向かいます」
「聖闘士達の場所へ」
「彼等を倒しに」
「御願いします」
それぞれ名乗りを挙げた彼等に告げた。
「それではその様に」
「はい、お任せ下さい」
「それでは」
「いざとなれば私も向かいます」
リーヴェはこうも告げた。
「その時には」
「いえ、それは」
「リーヴェ様の御出陣には及びません」
「その通りです」
彼等はそれは制止しようとする。だがリーヴェはその彼等に対して穏やかではあるが強くはっきりとした声で告げるのであった。
「彼等だけではないのです」
「といいますと」
「サジタリアスもなのですね」
「そうです。来ています」
リーヴェの顔が察するものになっていた。
「このインドにです」
「来ていると」
「既に」
「あれだけの強大な小宇宙は隠せるものではありません」
それはできないというのである。
「だからこそです」
「ではサジタリアスが出て来る様な時には」
「その時には」
「そうです。私も赴きます」
やはりそうするというのである。リーヴェは。
「では。今から」
「はっ、それでは」
「今より」
こうして方針が決定された。狂闘士達は戦場に赴いた。そしてその頃。滝を後ろにして座る老人に誰かが声をかけてきたのである。
「いいか」
「御主か」
「そうだ。感じているか」
「無論じゃ」
こうその声に答えるのだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ