第四章
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「そうそうなれる人じゃないが」
「ああしてなろうなろうと思って努力しているとですね」
「なれるかも知れない」
「そういうものですね」
「うん、ではこれからも彼を見ていこう」
駅長として、というのだ。そして実際にだった。
椎葉はさらに成長していった、そのうえで彼は遂に高倉建みたいな人だと誰もが言われる様になった。
義理人情に篤くそして礼儀正しく謙虚だとだ、しかし彼は笑ってこう言うのだった。
「あんな立派な人とはちゃうわ」
高倉建の台詞は出さなかった、だがその表情が高倉建のものそのままだと言われた。迷惑と言われた彼の義理人情はもう誰もそうは言っていなかった。素晴らしいものだと言っていた。高倉建の義理人情がそうであった様に。
義理人情も迷惑 完
2016・6・15
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