第12話 エローシュ君達の幼稚園時代
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に飛び乗って来ました。
そして膝の上で丸くなるました。
「可愛い………」
「キャロちゃんいいなぁ………」
「驚いたわ………ハナが初めて会う人にそこまで懐くのは初めてかも………」
「そうなんですか!?」
「キャロは動物に好かれやすいから」
「そうだね、キャロは直ぐに動物と仲良くなれるよね」
「いいなぁキャロちゃん………」
そう言えば、私ってフリードともすぐに仲良くなれた気が………
もしそうだったら嬉しいな………
「へぇ、3人は転校してきたばかりなの!それじゃあ家の息子が色々と振り回してるでしょ?ごめんなさいね」
「い、いえ、エローシュ君にはいつもお世話になってますし………」
「もう少し落ち着いてくれれば良い」
「ル、ルー!?直球過ぎるよ!!」
「そうだよ、そこが無くなったら伸也じゃなくなるよ!!」
「真白ちゃん、それもどうかと………」
「ふふ、でも仲良くはやってくれてるみたいで良かったわ」
私達のやり取りを見て、お母さんに笑顔がほころびました。
「あの子達3人は幼稚園の時から浮いてたからね………小学生になってからも家に佐助君と夏穂ちゃんしか呼ばないし、少し心配してたのよね………」
「エローシュ君………がですか?」
「信じられない?」
「アイツってクラスからは絶大な信頼を得ているから………」
ルーちゃんの言ったことにみんなが頷いてます。
「そうみたいね。あの子昔から頭だけは良くてね、神童だとか幼稚園の時には騒がれたものよ。でもね、高すぎる能力って他人からはどうしても気味悪がられるだけなのよ」
それはよく分かります。
私は召喚術の才能が強すぎた為に里を追放されましたから………
「幼稚園に入学したときは伸也は今の様な子じゃなかったわ。毎日が退屈そうで、幼稚園はどうだった?って聞いても『別に………』しか言わない子だったの。私も旦那も本当に心配したわ。先生にも相談したけど、全く変わらないし、どうしようも無かったの………………でもね、そんな時だったの。彼に会ったのは………」
回想………
「はぁ………」
溜息を吐きながら私は幼稚園に向かう。
昨日も一人で過ごしていて、遊戯にも参加しない。育て方を間違えたつもりは無いんだけど何がいけなかったのかしら………?
「し、し、伸也君のお母さん!!」
そんな事を思いながら幼稚園に来た時だったわ。
伸也の担任の先生が血相を変えてこっちにやって来た。
「どうしたのですか?」
「伸也君と佐助君がいじめを受けていたらしく、その映像が………」
いじめ!?あの子が?
取り敢えず、先生と共に伸也の元へ急ぎました。
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