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ブルーラブ
第八章

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「青ね」
「青なの」
「チコリみたいなね」
「ささやかってこと?」
「ささやかでしかもね」
 尚且つというのだ。
「静かな雰囲気のね」
「そうしたものだっていうのね」
「それでいいんじゃない?私の場合は黄色だけれど」
「向日葵?黄色だと」
「蒲公英でしょ」
 自分のことはとだ、千夏は笑って返した。
「そのお花でしょ」
「千夏の何処が蒲公英なの?」
「イメージよ、とにかくね」
「私と彼はっていうのね」
「チコリ、色は青ね」
「そうなのね」
「青い、そんな恋愛よ」
 まさにというのだ。
「じゃあこれからも青いままね」
「幸せにっていうのね」
「なってね、いいわね」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 愛衣はにこりと笑ってだった、千夏に答えた。そして彼女も窓から花壇を見た。そこに咲いているチコリはささやかで静かな雰囲気だったが青く奇麗なものだった。


ブルーラブ   完


                          2016・7・19
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