第0話 プロローグ
[1/3]
前書き [1]次 最後 [2]次話
俺の名は秋音裕翔、多分17歳。
単刀直入に言わせてもらう。
裕翔「ここどこ!?」
覚えてる範囲でだが、ことの始まりを説明させてもらう。
それは1時間前に遡る(多分)。
俺はいつも通りバイクで学校から家に帰って、少し勉強して、飯食って、風呂入って、歯を磨いて、そして布団に入ってゲームしながら寝落ちする。そうやって1日を終える・・・はずだった。
「キャーーー!」
突然悲鳴が聞こえたので近くまで行ってみると、この世の者とは思えない、真っ黒なオーラを放ってるおぞましいバケモノが、女性を襲っていた。バケモノの足もとを見ると、無惨にも喰い散らかされた人間の肉片がいくつもあった。
「恐怖」という感情を感じながらも、無意識の内に自分の体が動き出し、近くに落ちていた鉄パイプを拾い上げて、それでバケモノをぶん殴った。
裕翔「早く逃げろ!!!早く!!!」
俺がそう言うとその女性は慌てて立ち上がり、急いで逃げていく。
バケモノが女性を追いかけようとするので、もう1発ぶん殴る。
裕翔「おいバケモノ!!お前の相手は俺だ!!」
そう言うと、俺の言葉に反応したように、バケモノが俺に襲いかかってくる。バケモノの攻撃は1発1発がとても強力で、ハッキリ言って倒せるか不安だった。ましてや対人戦の習い事をしてる訳でもないので、俺が負けて死ぬ確率の方が高いだろう。
『これじゃぁ只の負け戦だ!』
と思った瞬間、バケモノが怯んで大きな隙を見せた。今と思い、バケモノの頭に全力で叩き込んだ。
裕翔「死ねえええええええええ!!」
バケモノの頭が吹き飛び、やっとの思いで倒すことが出来た。しかし休んでいる暇はない。辺りを見回すと、さっきのバケモノが何匹もいる。そして俺はある事に気がついた。
裕翔「っ!早く帰らねーと!!」
早く帰らねーと街が、皆が、家族が危ない!
そう思い、俺はバイクにまたがって全速力で俺の家がある街まで向かった。着くと血の海が広がっており、建物は全部ボロボロで、街はもう壊滅状態だった。急いで家まで帰るとそこには・・・
家族の無惨な姿があった・・・。
裕翔「ううあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺の叫び声に気づいてバケモノが寄ってきた。しかし、何もかも失って絶望した俺は、抵抗もせず、殺されて死ぬのをただ待つだけとなった。
やがて、「グシュリ」という生々しい音と共に、俺の意識は遠のいていった。
目が覚めて気がつくと俺は、真っ白で無駄にだだっ広い空間にいた。そして今に至るとい
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ