542部分:第七十七話 最後の八大公その五
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第七十七話 最後の八大公その五
「これはインドの宗教的な関係でね」
「そうなってるんだよ」
「あとは鶏肉だったわよね」
「主なのは」
「そうだよ。インドはね」
「豚肉もあるけれどね」
それもあるのだという。だがあくまでメインはそれだというのである。その野菜のカリーだというのである。
「野菜とかそういうのが多いからね」
「そこもわかっておくことだね」
「美容にいいんじゃない?」
「そうよね」
「野菜ばかりだと」
青銅の四人はその野菜の多さに気付いて言うのだった。
「そういえばインドの女の人って」
「そうよね。痩せてる人ばかりよね」
「やっぱりベジタリアンだからなのね」
それで納得するのだった。食べ物の関係だというのだ。
「じゃあ私達もここじゃカリーばかり食べて」
「もっとスリムになって」
「美人になれるのね」
「そうだね。ただしね」
「気をつけることはあるよ」
魔鈴とシャイナはもうカリーを食べている。やはりその右手の指で見事に食べながらそのうえで四人に対して話すのであった。
「インドは甘いものも多いからね」
「果物だけじゃなくてお菓子とかもね」
「じゃあそれを食べ過ぎたら」
「まずいってことね」
彼女達もそれがわかったのだった。甘いものがダイエットにあまりよくないことはよく言われることである。これはダイエットの基本である。
「そういうことなの」
「まあそうでしょうけれど」
二人の今の言葉に納得して頷く。そうしながら食べているとであった。そのカリーの汁気の多さと独特の味にも気付いたのである。その味はというと。
「うっ、これは」
「確かにね」
「辛いわね」
「それもかなり」
カリーを食べた時の感想をそのまま言う四人だった。
「予想通りだけれど」
「いや、予想以上だけれど」
「そうかも。これは」
「かなりくるわね」
「辛いものは徹底的に辛いんだよ」
「そして甘いものは何処までも甘いんだよ」
魔鈴とシャイナはここでまたその四人に話した。
「それがインドなんだよ」
「それがわかったかい?」
「何ていうか身を以って」
「想像以上に」
こう返す四人だった。顔から汗を流しながら。
「辛い、本当に」
「唐辛子に胡椒に」
「あと色々」
とにかく香辛料を大量にかつ多くの種類を使っていく。それがインド料理だ。香辛料こそがインド料理と言っていい位なのである。
「何ていうかこれは」
「殺人的だけれど」
「ほら、これ飲みな」
「水よりずっといいよ」
その四人にあるものを差し出す二人だった。その差し出したものは。
「白いっていうとミルク?」
「けれどどろっとしてるし」
「ヨーグルトなのね」
「それなの」
「そうだよ、それだよ」
「これを飲
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