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提督はBarにいる。
EX回:7 鎮守府の秋祭り〜当日編B〜
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 少し違和感を覚えつつ、巡回を続けるが、屋台に関しては然したる問題は無かった。黒潮と浦風が真のお好み焼きで張り合ったり、駆逐艦の娘達に声を掛けようとしていた如何わしいお兄さん達が憲兵さん達に連行されていたり、天龍が金魚すくいの屋台でチビッ子に囲まれてワタワタしていたりと、割りと日常化した光景だった(特に天龍)。

 しかし、歩き回っていると腹が減ってきた。さて、そろそろ何か食べようかと思案していたら、目の前の屋台に凄い人だかりが出来ている。しかも、野郎ばっかり。さぞかし食べ応えのあるメニューなのだろう。

「大淀、少し待ってろ。今買ってくるから。」

 その人だかりを掻き分けるようにして行くと、

「あらぁ♪提督、いらしてくれたんですねぇ♪」

愛宕と高雄が隣り合ってチョコバナナとフランクフルトの屋台を出していた。まぁ、それは良いよ。ただ、問題はその服装だ。

「なぁ愛宕。1つ聞いていいか?」

「なんでしょう?」

「何でお前らは水着で商売してんのぉ!?」



 そう、愛宕と高雄は何故か水着姿。いや、正確には上半身はどちらも普段の制服をイメージした青いビキニだが、愛宕はデニムのホットパンツ、高雄はパレオ風のスカートを巻いていた。

「ん〜?暑いから?」

う〜ん、と悩むように腕組みをして人差し指を顎に当てる愛宕。その仕草でナニがとは言わないがギュッと寄せられ、どたぷんと揺れる。周りの男達が一斉に生唾を飲み込むのが聞こえる。嗚呼、男の性よ(泣)。

「というか、高雄までそんな格好……。」

「だっ、だって暑いんだもの!そ、それにこっちの方が売れ行き良いし……。」

 出店ブースの艦娘は、機材料と設備費、そして材料代以外は自分のポケットマネーになる。その為、どの艦娘も真剣に商売している。確かにこの爆裂ボディでフランクフルト売ってたら、男ならイケナイ妄想しちゃうわな。悲しいけど、これ本能なのよね……。

「ぱんぱかぱ〜ん、チョコバナナとフランクフルト、各30本ずつ出来ましたよぉ♪……食べるぅ?」

 食べりゅうううううぅぅぅぅっ!と、周りの男達が野獣のように食い付く。まぁ、これも商売のやり方の1つだし?

「ま、まぁ怪我人とか出さねぇように気を付けろよ?」

「はぁ〜い♪じゃあ提督、毎度ありがと〜。」

 俺はフランクフルトとチョコバナナを2本ずつゲットし、大淀の所へ戻った。すると、しきりに首を傾げている大淀。

「どうした、トラブルか?」

「いや、あれ……。」

 大淀の指差した方を見ると、たこ焼きの屋台で龍驤が鬼の形相でたこ焼きを焼きながら何度も千枚通しを突き刺している。

「巨乳なんぞ…巨乳なんぞ……」とか、「貧乳はステータスや…希少価値なんや……」


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