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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十八話 テスト勉強 そして悪意
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ろは大概問題に出るし、後は普段の授業をきちんと聞いてさえいれば赤点を取る事はまずないと思うが」

そう答える。

「「「「「うっ……」」」」」

全の言葉に5名ほど、息を詰まらせる。言わずもがな、なのは達だ。

ちなみになぜ全がこのような事が出来るのかについてだが……前世で東吾からある漫画を強制的に読まされたからだ。

その中で主人公は「テストにおける教師の出題問題の傾向を読み取り、テストに臨む」という方法をやっており、それで毎回100点を取っていた。

その人物と同じ事をやっているのだが、いかんせんまだ慣れない為か正解率は先ほど全も言った通り、75%程。

いづれは100%にしたいと全は思っている。

「まあ、そこまで難しい事でもないし、気が向いたらチャレンジしてみたらどうだ?」

「うぅん……結構難しそうなのよね……」

普通、難しいで済む問題ではないのだが、それを難しいで済ませるアリサは凄いなと改めて全は思った。


























「くそっ、なにがどうなってるんだ……アリサにすずか、フェイトやアリシア、るいだけじゃなくはやてまで……やっぱりあいつは洗脳してるんじゃないのか?」

ある一室。少年は机に向かいあい、頭を抱えていた。

「そうだ、そうに違いない。神楽院め、髪の色を変えて印象を変えた後に洗脳したんだ!そんな卑怯な事をするなんて……あいつは男の風上にもおけない奴だ!!」

『その通りよ、聖』

と、少年しかいない筈の部屋に女の人の声が響く。

「なんだ、僕を転生させてくれた神様じゃないか。というか、その通りって事は……」

少年は部屋に置いてある姿見に近寄る。と、少年の背後に女性が立っていた。しかし、現実にはいない。この神様はこの姿見の中にだけ存在しているのだ。

『ええ、その通り。あいつは洗脳をしているわ。そうでなければあんな奴が好かれるなんてありえないもの』

「やっぱりそうだったのか……フェイト達をあいつの毒牙から解き放ってやらないと!!」

少年はそう決意する。

『いい方法があるわ。洗脳を解いてなおかつ、あの邪魔な男を消し去る方法が』

「それは?」

『それはね…………』















少年が寝静まったころ、女性は再び姿見の中に姿を現す。

『ああ、私の愛しい聖……貴方は世界に愛される存在。それを邪魔する存在……橘全。その存在を私は許さないわ。この()()()()が貴方の運命を滅茶苦茶にしてあげる……』

そんな狂気にも似た声色で女性はそう言った後、姿見の中から姿を消した。
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