『透明なCO2に色がつき』
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と蒸し暑くなる。特に車の多い都市部では。しかも物凄い勢いで酸素を減らして・・・・・・」
生徒は言う。
「不快指数うなぎのぼりですね?」
「人間はなぜそんなにヨモギを生で食べたがるのか」
「お金がほしいからですよ、先生」
「生でヨモギを食べて苦しんでまでお金儲けがしたいのはなぜだろうか?」
「お金で快楽を得るためですよ、先生」
「快楽。人間は快楽を得ようとするあまりそこまで愚かになれるのはなぜだろうか?」
生徒は言う、
「ばかですね」
いまの矛盾を抱えたGDP至上主義みたいな経済発展のために、税金を際限となく必要とし、庶民を苦しめ、借金を増やす。
「地球環境を悪くすることしかやらないみたいなことが、ぼく」と自分を指さし、「先生がまだ高校生のころから続いている。いつまで続くのだろうか」ぼくは言う、「無知の証明である」
続けてぼくは言う、
「続け続ける限り人間のすることは植物を減らし減らすことになる。植物を減らし減らして命を削ることになる。人間が命を削るほど、自然はやさしさいっぱい命豊かな星を守ろうとする。命豊かな星を守るため、植物を増やそう増やそうと、CO2を増やしたり、頑張って暑くなったり。頑張って雨を降らしたり」
生徒は言う、
「地震とか起きるんじゃないですか?」
「もしかしたら。やさしさのあまりだね」
手っ取り早く天変地異で人間活動に壊滅的な打撃を与え、お金儲けを阻止しようとするかもしれない。
地球環境を「悪くする」こと、その反対の「良くする」ことは、何だろう。自然界の植物を増やすことなのだ。
ぼくは言う。
「植物が増えれば動物たちも豊かに暮らせる」
「先生は命豊かな地球であってほしいと思っているんですよね?」
端的に、
「人間よ、植物を減らすな」と言いたい。
環境を良くしようと思えば。たとえば公園に子供向けの遊具なんか置くためとかそのスペースを広げるためにとか、もとあった木を切ったり草を刈ったり竹を伐採したり、そしてこれ見よがしにそこへ細い苗木を植えたり、一切もうするなと。
ぼくは笑みを浮かべて言う、
「都市公園なら妥協して人が一人くらい歩くスペースくらいは草刈してもいいけれどね」
生徒は言う、
「浮浪者の巣になりますよ」
「浮浪者も人間なんだよね」とぼくは言う。「もうどんな人も、金持ちでも地位や名誉があっても、人間は手も足も出せない公園を作ったほうがましである」
「いっさい立ち入り禁止なんだ」
「試しにやってみたらいいんじゃないかな」
「タバコも禁止ですか?」
「タバコを吸うのは人間だよね?」
「そうか(人間、立ち入り禁止か)」
そのくらいしないと人の欲望と自然とのバランスが取れない。ついぼくは力が入ってしまう。少し反省。
「それはともかく環境を保つには税金は
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