第三章
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咲は夏休みに入ると友人達と遊びう家でゲームをして楽しんだ、そして銀一の家に行くことも忘れていなかったが。
その日は彼の家でお昼に素麺をご馳走になったが同席している銀一の顔は。
明らかに疲れが見えていた、髭も普段より剃っておらず髪も伸びている。それで従兄を心配する顔で見ながら尋ねた。
「ちゃんと寝てる?」
「一応。昨日は六時間ね」
「結構寝てる?」
「うん、仕事は順調だし毎朝起きて走ってお風呂も入って」
「御飯もなの」
「こうして食べてるよ」
そうしているというのだ。
「ただ、ランニングとお風呂と食事とトイレの時以外はね」
「起きていたら?」
「仕事だから」
「それで疲れてるの」
「ええと、十六時間かな」
一日、二十四時間のうちのというのだ。
「最近ずっと仕事してるから」
「疲れてるの」
「うん、休憩なしだから」
「お外に出るのもは知る時だけ?」
「だからね」
「疲れてるの」
「殆ど缶詰だよ」
そう言っていい状況だというのだ。
「仕事は順調だから担当さん達も言ってこないけれど」
「忙しいから」
「先に連載終えたよ」
それはというのだ。
「それで送って没にもならなかったから」
「コミケのを?」
「いや、今は読み切りの方してるんだ」
そちらをというのだ。
「コミケはそれから、そしてサイトのはね」
「最後なのね」
「コミケのが今回四十ページあるんだ」
「それ多いの?」
「ロボットものが十六ページ、四コマが八ページだからね」
「ずっと多いのね」
「ついでに言うと読み切りは二十ページだよ」
それだけだというのだ。
「サイトのは週一で一話ずつだけれど」
「四コマで」
「コミケのを考えて連載二つは一気に終わらせたんだ」
頑張ってそうしたというのだ。
「そして読み切りをやってるから」
「今現在」
「いや、本当にだよ」
銀一はおろし生姜と梅を入れた素麺つゆに素麺を入れてすすりながら言った。咲は刻んだ葱を入れている。
「忙しいんだ」
「コミケのを考えると」
「大変なんだ」
そうだというのだ。
「いや、早く全部描いて楽になりたいよ」
「頑張ってね」
「後ね」
銀一は咲にこうも言った。
「部屋来てもいいから」
「前に言ってくれた通り」
「うん、ただね」
「ただ?」
「最近ずっと部屋から出てなくて通販で買った本とか入れてたダンボールとか紙とかそのままにしてるから」
だからだというのだ。
「散らかってるけれどね」
「そうなの」
「そう、そこはわかってね」
「散らかってるの」
「ちょっと以上にね」
それこそというのだ。
「そこは覚悟していてね」
「ううん、そうなの」
「暑くはないけれどね」
冷房があるからだ。
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