537部分:第七十六話 最後の封印へその七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第七十六話 最後の封印へその七
「それではいいのですが」
「それでムウ様」
「これからですけれど」
「はい」
ようやく話が戻ったのであった。
「インドに行かれるんですよね」
「私達と一緒に」
「まあそうです」
彼女達のペースのまま話すムウであった。
「それはその通りです」
「いや、そうじゃないよ」
「そこはね」
しかしここでシャイナと魔鈴が四人に対して告げるのだった。
「あんた達が同行するんだよ」
「私達も含めてね」
「ってことは」
「ムウ様のお供ってことですよね」
「それって」
「その通りだよ」
また彼女達に告げるシャイナだった。
「そのことよくわかっておくんだよ」
「はい、わかりました」
「けれど」
しかしだった。ここで青銅の四人はそのシャイナと魔鈴に言ってきたのだった。
「シャイナさんも魔鈴さんも」
「そうよね」
「何だか」
「んっ、何だい?」
「私達に何かあるのかい?」
「タメ口だし」
彼女達が二人に対して言うことはこのことだった。
「ムウ様に対して」
「相手は黄金聖闘士なのに」
黄金聖闘士と白銀、青銅のそれぞれの聖闘士達とでは実力だけでなく地位や待遇も全く違う。マントを羽織りそれぞの宮殿が置かれていることからもそれは窺える。
「それでタメ口って」
「いいんですか?」
「敬意は言葉で出すものじゃないよ」
「そういうことだよ」
二人が言うにはそうなのだった。
「その態度で表すんだよ」
「それをわかっておくことだね」
「そうかしら」
「何か御二人って態度もね」
「普段からね」
そう話すのだった。確かにシャイナと魔鈴の態度は青銅の四人から見るとどうにもあまりいいものではなかった。少なくとも黄金聖闘士に対するものではなかった。
「だからそれはちょっと」
「どうかしら」
「そのうちわかるよ」
「それはね」
しかし四人はこう言って彼女達の言葉をしりぞけたのだった。
「まあそれはとにかくだよ」
「行くよ」
こう二人から言ってきた。
「インドにね」
「いいね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
このことには素直に頷く四人だった。そしてムウにも話がいくのだった。
「じゃあムウ様」
「いざインドへ」
「行きましょう」
また彼女達からの言葉だった。ここでまたシャイナと魔鈴がそんな二人を注意するのだった。
「だからね。ここはよ」
「あんた達じゃなくて」
「ああ、いいですよ」
しかし温厚なムウは微笑んでそれはいいとしたのであった。
「それは特に」
「だから黄金聖闘士だから」
「それはね」
彼女達も彼女達に彼に敬意を払っていることが窺えた。
「よくわかったね」
「そういうことだよ」
「そうで
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ