第三幕その十一
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「すぐに持って来るから」
「いえ、じゃあ私達も」
「お手伝いします」
「いいから」
それは笑顔で断るご主人でした。
「君達はお客さんだからね」
「お手伝いはですか」
「いいんですか」
「そこで待っていてね」
こう言うのでした。
「そうしていてね」
「わかりました、それじゃあ」
「ここで待たせてもらいます」
「そうさせてもらいます」
「そうしてね、じゃあ持って来るよ」
こうしてでした、ご主人は将軍のお手伝いをしてお菓子を持って来てくれました。将軍はココアをです。見ればクッキーやビスケット、そしてココアは。
青いです、トロットはその青いココアとお菓子を見て言いました。
「マンチキンだからね」
「青いんですね」
「そうなの」
まさにとです、ナターシャに答えます。
「そしてこの青い食べものを見るとね」
「マンチキンの国に来たとですね」
「実感出来るわ」
「この青がいいのよ」
持って来てくれた将軍も言います。
「マンチキンって感じで」
「将軍もそう思われてるんですね」
「そうよ」
その通りという返事です。
「いつもそう実感しているわ、そしてね」
「そして?」
「結婚してマンチキンにいるってね」
まさにというのです。
「実感出来るわ」
「そうなんですね」
「この人と一緒だって」
「僕もだよ」
将軍にです、ご主人も笑顔で応えます。
「妻がこう言ってくれるからね」
「マンチキンで夫婦になっているって」
「思えるね」
「本当にね」
笑顔でお話します、そしてです。
皆でそのココアとお菓子を飲みます、そのお味はといいますと。
「何度飲んでもね」
「妻が淹れてくれたココアは美味しいね」
「はい、とても」
トロットはご主人にも笑顔で答えました。
「美味しです」
「そうだね、じゃあどんどん飲んでね」
「そうさせてもらいます」
「お菓子も美味しいよ」
キャプテンはクッキーやビスケットを食べています、青いそれを。
「甘くて適度な口ざわりでね」
「クッキー独特の食感がいいですね」
「かなり美味しいです」
「幾らでも食べられる感じです」
ジョージと神宝、カルロスも食べつつ言います。
「この青さがいいんですよね」
「マンチキンの色で」
「食欲をそそります」
「多分ね」
恵梨香も言うのでした、勿論食べながら。
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