EX回:2 鎮守府の秋祭り〜準備編〜
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大本営からの変電が来た翌日。俺は滅多に開かない朝礼をすることになった。
「え〜、大変誠に超絶面倒くさいのですが、鎮守府を一般公開して秋祭りを開催する事になりました〜。え〜、それに伴って待機組18隻を選抜して、それ以外は艦娘主体の屋台を出す出店組と完全にオフの組に分ける。希望者は出店計画書を俺に提出するように。期限は三日、それ以降は遅延は受け付けない。以上だ。」
『やったああぁぁぁぁ?』
お〜お〜、このはしゃぎっぷり。どうみたって女子高の学園祭のノリその物だわな。まぁ、決まった物は仕方がない、こうなりゃ全力で楽しむだけさ。
……なんて、考えてた時期が私にもありました(遠い目)。この事前の準備、果てしなくめんどくさい。
開催に当たり、大本営から提示された条件は4つ。
1)海上警備用の艦隊を三編成準備する事。
2)地域住民と艦娘の屋台を同時に出店させ、競合させる事。
3)会場内の警備は憲兵隊に任せる事。
4)内地から提督とその艦隊を送る為、公開演習をプログラムに組み込む事。
1、3、4は解る。1は万が一の備えとして必要だし、俺も待機組は編成するつもりでいた。3は陸と海の関係を少しでも改善したいというお上のご意向だろうさ。ここで陸さんに借りを作っておけば、後々上手く回るだろうからな。4は……まぁ、ぶっつけ本番だろうな。
問題は2だ。特に艦娘の屋台。既に相当数の出店希望が出ている。必要機材は妖精さんと明石、夕張が請け負ってくれた。問題は誰を出店させるか、だ。
「長門の綿菓子……レーベのプチオクトーバーフェスト、金剛姉妹の喫茶コーナー……あん?」
出店希望のリストを眺めながら、俺は1枚の出店計画で手を止めた。そこには比叡:カレースタンドの文字がある。比叡の飯マズっぷりは他の鎮守府でも有名らしいが、ウチでもそれはご他聞に漏れず、特にカレーは「食べる大量破壊兵器」と揶揄される程だ。俺も改善しようと努力はしたが、全く改善が見られない。勿論却下だ。
「お。足柄と那智が共同でカレースタンド出すのか。こっちは認可…っと。」
認可の判子を押し、再び確認作業に戻る。
「雲龍の肉まん、大和のジュースバー、時雨のかき氷、鳳翔さんは……焼鳥かぁ、100%美味いだろコレ。」
どんどん認可の判子を押していく。そして再び手が止まる。磯風:烏賊焼きと書かれている。
「アウトオオオオォォォォ?もろアウトォ!」
飯マズとして有名な比叡以上に、磯風の飯マズっぷりは強烈だ。なにせ焼き魚みたいな単純な料理でさえ命の危機を感じるような殺人兵器に作り変えてしまう。あそこまでいくと最早才能だわ。
さてと、こんなモンかな。艦娘の出店スペースと店の種類は決まっ
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