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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part2/怨念の鎧
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地下室でとある青年を発見したコルベールは、とりあえず自分の研究室に彼を運び込み、介抱することにした。
ベッドで寝かされる彼を見て、コルベールはさっき彼が地下室内で発生した奇妙な歪みの中から姿を現したことを思い出す。
一体、あの歪みは?なぜこの青年が現れたのか?
長年の知識を掘り起こしても、こんなことは一度もなかった。魔法の一種とも疑ったが、魔法らしき反応も感じなかった。
それにしても、彼の表情は…眠っているはずだと言うのに、安らかな感じがしない。悪夢に苛まれているかのように、思い詰めた顔をしている。
「く……」
すると、青年の口から声がもれ出てきた。意識が戻ったのだろうか。
「む、気がついたかね?」
コルベールは振り返り、その青年の容態を確認し始めた。だが、呼びかけもむなしく青年は声を時々洩らすだけで目を覚まさない。
…悪夢といえば、コルベールにも覚えがある。ウルトラマンと怪獣の戦いが始まった日から、よく思い出すようになったのだ。

火の海に消えていく一つの村の惨劇を。

それを見るたび、起き上がった彼の顔は汗だくになり、鏡で確認すると痩せ細ったように見えた。彼も似たようなものだろうか。
コルベールは自分の研究室の外を眺めた。
(あの子達は、戦うということか…あの恐ろしい怪物たちと)
女王命令だから黙らされていた。でも、コルベールの心はアンリエッタの命令を許せないままだった。未来ある少年少女たちが、戦いという地獄に身を投じなければならなくなる。不安ばかりが募る。そんな理不尽につき合わされ、あの夢の光景の中にあったようなことが、
『全てを消し炭にする忌まわしい炎』が、今度は彼らの身に降りかかるのでは、と。


そんな炎を脳裏に浮かべていたのは、コルベールだけではなかった。
現在、アンリエッタにある調べものを行うために魔法学院に向かっていたアニエスも同じだった。
今回、彼女は魔法学院に隠れているという、地下の隠し図書館に向かっていた。それはかつて、リッシュモンの薄汚い企みのために犠牲になった彼女の故郷の惨劇の資料を閲
しかし彼女だけが向かっているわけではなかった。銃士隊の部下たちも十数名、アニエス同様馬を走らせながら同行している。今は亡き副長ミシェルのさらに下に、アニエスが腕を認めた精鋭である。
アンリエッタは、今回ある決断に踏み切っていた。UFZという新たな近衛部隊はあくまで怪獣や異星人の調査を主な任務としており、討伐は目的ではない。メンバーがまだ戦争の経験がない者で占められているから無理もなかった。だが、現在建て直し中のトリステイン軍の徴兵には魔法学院の生徒たちもまた抱きこまないと余裕がなかった。同盟国であるゲルマニアからもまだ兵が殆ど送られてきていない。やむなく学院の生徒を徴兵することに決め、徴兵命令と、たく
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