真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part2/怨念の鎧
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部が、ゼロに向けて敵意を向けて集まっていた。
「のこのこと現れやがって!」
「お前がこの町でしでかしたこと、忘れたわけじゃないわよ!!」
「そうだそうだ!!お前のせいで、俺の弟はあの時死んだ!お前が殺したんだ!!」
かつて、闇の人格に支配されていたときのハルナが変身していたファウストと戦っていた頃の自分が犯した過ちのせいで、愛する人たちを失い、住み慣れた町を破壊されたことを恨む人たちが、手に剣やナイフ、槍、銃を持ってゼロに反抗していたのだ。
「何をやっているんですか!!」
「あなたたち、すぐにここを離れなさい!」
そこへジュリオやギーシュたちが駆けつけて、ゼロに攻撃しようとする人たちを避難させようとする。
「貴族様の言うとおりだ!早く逃げろ!巻き込まれるぞ!」
逆にゼロに対して反攻してこない、冷静な町の人たちは、自分たちの知り合いや家族がやろうとしている危険な行いをやめさせるべく止めに入るが、ゼロへの憎しみを爆発させている人たちの暴走はやむ気配がなかった。
しかも中には、ラ・ロシェールに留まっているメイジ…つまり貴族やそこ出身の兵士も混ざっていた。
「この、邪魔だ!!」
「痛ッ…!?」
「マリコリヌ、大丈夫か!」
中には、自分たちを気遣ってくれる彼らに拳をぶつけてくる酷い者もいた。しかもそのせいでマリコルヌたちも殴られてしまう。
「…!!」
ゼロはあまりの光景に呆然とする。自分のせいで、これほど多くの人たちが怒りと憎しみに支配され、正常でなくなってしまっていたとは。
そんなゼロを、ファウスト・ツヴァイは空中からあざ笑った。
「あはははは!!滑稽ね、ウルトラマンゼロ!これがお前の守ろうとしている人間共だ!その恨みの力…お前の身をもって味わえ!」
すると、ファウスト・ツヴァイは手を町に向けてかざすと、町の各地に設置された黒い立方体の物体…『レプリカレーテ』に蓄積されたマイナスエネルギーを開放していく。
開放されたエネルギーは、現在も街の人たちが放ち続ける憎しみより生まれたマイナスエネルギーと交じり合い、ファウスト・ツヴァイの体に吸い込まれていく。
「ふふふ…いいわ。これよ…この相手を憎む底なしの闇が…たまらない!我が闇の力もまた高まり、溢れていく!!」
自らの心の闇と、闇の力が増大していく感覚に、まるで麻薬のような快楽を覚えるファウスト・ツヴァイことウェザリー。
だが、そのマイナスエネルギーの一部は、彼女だけに向かっていなかった。なんとゼロにもそれが集まりだしていたのだ。
「な、こ、これは…!!うわあ!!」
奴が残らず吸収すると思っていたマイナスエネルギー…闇が自分の周りに集まっていき、まるで悪霊のようにゼロの体にまとわり付く。
やがて、ゼロの姿に異変が起きた。
「!?」
自分の姿を見て、ゼロは驚愕した。こ
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