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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part2/怨念の鎧
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町の人の一部が集まっている。それも、普段の格好に武器を持っただけの軽い武装だ。それに、ウルトラマンたちに向けて鋭い視線を向けている。
「まさか!」
ムサシは嫌な予感を感じた。
「行くぞ!あのウルトラマンをぶっ殺してみんなの仇を取るんだ!」
「おおおおぉぉぉーー!!」
その予想は、最悪なことに的を射た確信だった。再びゼロが自分たちの街に姿を見せたのを好機と見て、彼らはゼロへの憎しみを爆発させ、奮起したのだ。
弓、剣、槍…あらゆる武器を持って、彼らはゼロへ復讐せんと蜂起する。
だが、中には暴走気味の彼らを引き止める人もいた。
「なにをしているんだ!やめろ!」
「そうよあなた!馬鹿な真似はやめて!!」
「離せ、邪魔をするな!」
「俺たちの家族を殺したくせに、のうのうとヒーロー面して戻ってきたあの巨人をぶっ殺さないと気がすまないんだよ!!」
「な、なんかやばくない…?」
恐る恐るマリコルヌが声を洩らす。
酷い有様だった。ウルトラマンを憎むあまり、自分たちの行いの危険性がわからなくなっている者と、そんな彼らを思い引き止めようとしている人たちの対立。それが起きたせいで、避難状況は思わしくない状態にあった。このままでは彼らがゼロたちの戦いに巻き込まれてしまう。
「みんな、任務のことはひとまず置こう!街の人たちの避難誘導を進めよう!」
「待って!サイトのことはどうするの!?」
ムサシが真っ先に出した提案にルイズが反発する。
「サイト君のことは、ひとまず彼らを非難させながら探すしかない!」
「ルイズ、このまま突っ立っていても危険だ。ミスタ・ハルノの意見に従おう」
ジュリオからも言われたが、サイトがいないことで猛烈な不安を覚えていることに変わりなかった。
「まずは彼らを安全な場所まで連れて行く。ミスタ・ハルノ。避難誘導は僕らに任せて、あなたは一度ハルナ君とルイズを安全な場所へ連れて行ってください」
「ジュリオ、あなたねぇ!!」
だが、ジュリオがほぼ強引に話を進めてしまう。彼に対しても反抗しようとするが、ジュリオはそんな彼女に耳打ちする。
「君は、まだ仲間たちに明かしていないとはいえ虚無の担い手だ。黒いウルトラマンたちも君の力を狙ってきたかもしれない。ここはおとなしく言うことを聞くんだ」
「………」
ルイズは黙り込んだものの、やはり自分が安全な場所へ、サイトを置いていくことに不満を抱いた。
「君たちで大丈夫かい?」
ムサシは一応現時点でのUFZを預かっている責任者。それをジュリオに任せるというのは
「僕もこう見えて場数は踏んでいます。ギーシュ君たちをうまく導いて見せますよ。だろ、ギーシュ隊長」
「君に持ち上げられるのは癪だが…まあいい。今は君の言うとおりだ」
「わかった」
ムサシもジュリオの提案に乗り、レイナールに代
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